感服したよKing Gnuには。
ロックバンドの芸術作品を見たようで。
とにかく素晴らしいアルバムだ。
前作は少し急いでリリースされた感が否めなくて、もっと煮詰めてこそKing Gnuの良さが出ると思ってたから、この2ndから約4年ってスパンは理想的だった。
アルバム通して一つの作品として素晴らしいけど、今回レビューする一曲にやられた。
綺麗なストリングスの旋律と、心のこもったメロディと井口理の丁寧な歌。
その中で一番主張してくるのが、常田大希のギターだ。
この人こそ、ミュージシャンになるべくして生まれてきた人間かと。
そのセンスがギターの音に表れてる。
綺麗な旋律の中でギターだけが歪んで、
常に楽曲の方向を示してくる。
その音は少し緊張感も孕んでたりするんだけど、終盤で一気に多幸感を示すようになり最高のエンディングを迎える。
ギタリストとしての表現力も一流なんだ。
その最高のエンディングとは、井口の歌唱だ。
♪正夢でも、逆夢だとしても
この高音の歌声に鳥肌が立った。
余韻のようなストリングスと相まって、
最高な終わり方を見せてくれる。
本当に2023年を代表するアルバムかと。
[AL/THE GREATEST UNKNOWN 収録]