「完全に出来上がったしまった」という
最高な理由で解散した、ゆらゆら帝国。
そのベーシストだった亀山千代さんの
訃報が知らされた。
この人のベースはマジでカッコよかった。
なんかメロディーを付けたベースは、
「歌ってるようなベース」と表現されがちだけど、それとも違う。
本当の意味で曲の"ベース"になってると
思えるベースを弾く方だった。
それを堪能するのにピッタリな一曲を。
ドラム・ベース・ギターのスリーピース
やってるバンドの指針となるような音楽がある。
乾いたスネアの「タン‼︎」という音から
始まっていき、まずギターがグワんグワん叫びながら鳴る。
そこで一瞬ミュート(消音)入れてからの
歌い出しがカッコいい。♪搾っての所ね。
とは言え、やっぱこの曲のベースよ。
要所でウネるような音を披露してくる。
それが何よりも曲の雰囲気を最大限に出すためのベースラインだから、凄いベーシストだなって思える。
個人のエゴをあまり感じないんだ。
なのに後半のベースソロでは、ものすごい技術を披露してくる。
バンドマンとして、やっぱカッケーな。
[AL/1998-2004 収録]