岩井俊二監督の映画『キリエのうた』
が来月上映される。
『リリィ・シュシュのすべて』
『スワロウテイル』に次ぐ、音楽をフューチャーした映画だ。
その一番の核となるミュージシャン役は
アイナ・ジ・エンドで、もう元BiSHとかの肩書きは必要ないくらいにミュージシャンとしての地位を確立している人。
劇中歌では当人が作曲した歌もたくさんあるけど、今回紹介する主題歌は小林武史が作曲している。
最初これもアイナ・ジ・エンドが作曲と
勘違いして「天才かよ」と思ってた。
重いチェロの音と、タカタカ鳴るスネアの音が印象的。
曲調から全くマーチっぽくはならない。
そこに丁寧さに重きを込めたアイナの歌声が入る。
"幻想的"とは真逆の"リアリティ"を感じる歌の表現がある。
そのサビ終わりからのトランペット入る
タイミングが素晴らしい!!
管楽器とのアンサンブルで一気に開ける。
これぞ小林武史の手腕かと。
圧巻なのは終盤。
楽器隊が全部でコーラスをするような
壮大さを出してくる。
そこにイントロでの重さは存在しない。
一つの曲としてストーリーがある。
[AL/DEBUT 収録]