去年9月の石巻でのライブでベストアクトに
挙げた一曲。
自分が知る内での"最高の鬱ソング"だ。
映画『リリィシュシュのすべて』で蒼井優
演じる津田詩織(売春させられてる女子高生)
のテーマ曲と言える曲。
映画観た後だと、より感情移入できる。
8ビートで刻むバラード。
全部載せたいくらい歌詞が印象的だ。
校庭が歪んで見えた 白い体操着が見えた
カラスが低く空飛んだ 黒い羽を少しだけ
分けてください
空に伸びた階段 そこまで手が届かない
夕暮れの空はあかく みんなの視線冷たく
そして大きな石が 空から落ちてきて
あたしを押しつぶす
冒頭の歌詞で、なんかその情景が浮かぶんだ。
一人取り残された状況が。
"空に伸びた階段"が、天国への階段という
意味なのだとしたら本当に切ない。
基本リリィシュシュの曲は小林武史が、
作詞/作曲だけど、これは上記映画の監督 岩井俊二も参加している。
中盤に、ほんの少し曲調に救いの場面が
出てくるけど、9:1で自分の世界の絶望を歌っている。
これ系の歌詞は苦手な方なんだけど、
リリィシュシュの世界観で表現されると、
より特異な歌になるけど、なんかそれも
綺麗だなって思ってしまう。
これはリリィシュシュにしか歌えない一曲。
自分は、このアルバム一生聴くと思う。
[AL/呼吸 収録]