自己満的音楽生活ノススメ

「今日の一曲」と題しまして、自分の好きな曲を勝手にレビューします。あまり批評はせず、好きなトコだけ語ります。

青い春/back number


湊かなえの小説が好きだ。

心理描写や背景などを書くのが上手で、頭の中で作中の光景を鮮明にイメージできるからスラスラ読める。

そして、小説が映画やドラマで実写化されると酷評されるケースが多いけど、湊かなえ原作のドラマはハズレが無い。

今から5年前くらいに、長澤まさみ主演でフジテレビでやっていたドラマ『高校入試』が本当に面白かった。

ドラマ用に、湊かなえが書き下ろした作品。

進学校である高校の入試の前日と当日を舞台としたドラマ。
入試前日に『入試をぶっつぶす!』と書かれた紙が、何者かによって張り出され、謎を抱えたまま入試日を迎えるというミステリーだった。
本当に問題は起きるのか?
犯人は在校生なのか?
それとも受験生なのか??
まさかの教師もアヤシイ!!みたいな。

受験生は本気で入試に挑むけど、教師が行う採点は本気でやってるのかな?と思いもしなかった疑問を投げかけてくれた作品だった。

ドラマの最後に謎が残り、気になる所でバスっとエンディングのスタッフロールが流れる。
海外ドラマによくある手法。

そのエンディングが、この曲だった。

当時は、話が終わってほしくないから、この曲のアルペジオが流れるとガッカリしたもんだ。

でも、すごく良い曲だなと思った。

back numberといえば、ラブソングに定評のあるバンド、くらいにしか認識してなかったけど、10代特有な葛藤みたいなのをアグレッシブに表現している。

バンドのセルフ・プロデュースで挑んだ曲で、ドラマの脚本を熟読した上で作ったらしい。

鍵盤などが入ってない分、ギターの音の良さがよくわかる。
アクセント付けたい箇所には、アコギを重ねていたり。

ライブでは一変、ダンスナンバーに変貌する。

「青い春」といえば、松田龍平主演の映画ってイメージだったけど、今はback numberだね。

[Sg/青い春 収録]