自己満的音楽生活ノススメ

「今日の一曲」と題しまして、自分の好きな曲を勝手にレビューします。あまり批評はせず、好きなトコだけ語ります。

Parasites/Ken Yokoyama


正直ここ数作のKENサンのアルバムは
一応チェックはするけど、CDを買うには至らないってのが続いていた。

ただ、今月リリースされた新譜は間違いなく"買い"だよ。
素晴らしいアルバムだった。

好き度で言えば、1stの次くらい。
完成度で言えば、No.1じゃないかな。

それは発売前のインタビュー記事で、
KENサン当人が語ってた2点。

・明るいメジャーキーじゃなく、
マイナー調の速い曲

・意識してミッドテンポ多め

こりゃ期待するし、実際アルバムにはオレの好きなKENサンが詰まってた。

そのアルバムを飾る一曲目をレビューしたい。

まず一番好きなのは、同じ展開が出て来ないってトコね。
A•Bメロ→サビの繰り返しじゃなくて、
いろんなメロを敷き詰めてくる。
ただ、雑多な感じじゃなくしっかり一曲として成立しているんだな。
それが凄いね。
何より聴いてて楽しい曲なんだ。

そして後日MVを見た。

狭く赤いスタジオ。

あれ、、これは!?

ミッシェルの『世界の終わり』のMVの
オマージュか?

チバユウスケへのKENサン流の追悼な
気がした。

とにかく素晴らしいアルバムだ。

[AL/INDIAN BURN 収録]

I'm A Tree/HUSKING BEE


今年になって再熱してるHUSKING BEE愛。

このレビューしながら、順番で何となく
AdoをHUSKING BEEで挟みたかった。
理由は全く無い。

そんなハスキンだけど、実はアルバムを
持っていなくて、CDレンタルとMDで
聴き続けていた。
いつか買おうかと思ってた矢先に、2枚組
BEST盤の存在を知り購入。

その前にもBEST盤あったみたいだけど、
絶対に後発の2枚組の方をオススメする。

だって『I'm A Tree』入ってるもん。
よくぞ入れてくれた!!

ベースの工藤哲也(テッキン)が演奏面で
引っ張っていく一曲。

それはイントロから垣間見れる。

低音域から高音域に上げて歌うメロに
ハスキンらしさを感じるね。

Aメロからサビまで自然な流れすぎて、
明確にサビを認識できなかったりする。
それもハスキンらしさかなと。

間奏でベースソロからギターが入る展開を見せて、最後に大サビを持ってきて一気に広がりを見せる。
演奏面もそうだが、そこのコーラスワークも素晴らしい。
ここにハイライトを持ってくるから、あえて単調にしてたのかって回収される。

ライブ向きってより、CDでじっくり聴きたい一曲。

[AL/ALL TIME BEST 1994-2019 収録]

クラクラ/Ado


最近思うのは、Mrs. GREEN APPLE
King Gnuなど「カラオケで歌いにくいだろうな」ってアーティストが多い事。
それだけボーカルに個性を出してきてる。

その筆頭がAdoなんじゃないかな。
とにかく「この曲Adoしか歌えないわ」
ってやつしかない。

日本のPOPS史に残るボーカリストだと
思えるAdoは正に"唯一無二"って表し方がハマる。

2023年は『唱』の一年だったけど、
個人的には今回の一曲に衝撃を受けた。

「何だこの掴みどころのない曲は?」

縦横無尽にメロディーとAdoの歌唱が
ジェットコースターの如く溢れてくる。

けど、しっかりPOPさは維持してるから、すごく楽しい印象になるんどな。

meiyoって人の作曲で、きっとAdoという稀有なボーカリストが歌う前提で、こんな起伏の激しい曲を作ったんだろうなと思う。

個人的に一番好きなのが、ホーン入れた
ギターロックから一転してフレンチポップな展開になる部分。

♪狂ったストーリーからの所。

これこそ俺のツボ!!

めっちゃ良い。

そんでライブでのパフォーマンスに脱帽。

檻をイメージした映像にシルエットだけ
映るAdo

その動きの表現も素晴らしい。
ダンスではなく、動きで歌を表現しているようで。
その才能もあるんか、、クラクラするわ。

[配信限定/クラクラ 収録]

By Chance/HUSKING BEE


今年になって、ずっと気にしてるのが
HUSKING BEEだ。

定期的にあるんだよな。
ムショーにHUSKING BEEを聴きたくなる時期が。

今回の一曲は4人体制になって初めての
アルバムで、ある意味1stな感じも。

ギターとボーカルが出来るメンバーが加入したのがハマった一曲が、今回レビューする『By Chance』だと思う。

スリーピースバンド時代も良かったけど、やっぱギターの奥行きをプラス出来たのが曲自体の奥行きを増幅させてくれている。

とは言え、この曲最大の魅力は間違いなく歌い出しの部分だと思う。

少し重めでダーティーなイントロから入って、これからどんな感じを見せてくれるか期待した所で、一気に広がって歌が始まる。

テンポもギアも変えてきて、それを担うのはドラムの役目。
一瞬なんだけど、この歌い出しの部分に
バンドの気合いが集約されている。

曲展開も良くて、自分の好きな最後に大サビ持ってくる手法ね。
中盤まで使わず、出し惜しみするようなコーラス展開も良き。

そしてイントロと間奏の流れを汲んだままのアウトロの終わり方も最高。

やっぱ大好きだHUSKING BEE

[AL/FOUR COLOR PROBLEM 収録]

RUNNIN'/TAEYO


年末年始に一番リピートして聴いたのがラッパーTAEYOの爽快な一曲。

きっかけはネットCMだ。
BEEFEATERというジンで作るジントニックのCMなんだけど、そこでBGMを担当してラップしてるのがTAEYOだった。

自分がラッパーを好きになる上で欠かせないのは一番に『声』で、そのアンテナにかかったんだ。
(ちなみに二番は、怖くないトラック)

速攻で調べたら、曲自体はCMオリジナルだったけど、ラッパーはTAEYOという人だった。

それから当人の曲を漁ったら、かなり良いやつをHITした。
正にツボだった。
速攻でTAEYOを好きになれる一曲。

短いフレーズをループさせて、なんか呪文っぽくなってる音を使ったドラムンベースが心地よいトラックがまず印象的。

CELSIOR COUPEという人が担当している。

そこに乗るTAEYOのラップ。
やっぱ声がツボだわ。

似たワードを繰り返すのも曲に合っていて、すごく疾走感と爽快感が入り混じってくる。
しっかりとサビ的な部分があるHIP HOPは好きだ。

欲を言えば、夏に知りたかったわ〜〜

[AL/Pale Blue Dot 収録]

WONDER STORY/WANDS


2023年の12月くらいに知った情報。

WANDSが2ndアルバム発売】
しかも同年の8月に。

正直知らなかった〜〜盲点だったわ。

今のWANDSは第5期にあたり、一般的に知られている『世界が終るまでは••』のボーカル上杉昇じゃなくて、新たに上原大志がボーカルを務めている。

速攻でCD買ったが年末何かと時間なくて聴けず、年をまたいで聴いた。

結果めっちゃ良かった。

アルバムとしてのバランスが良く、後半にリード曲を集中させてるのも。

基本、作曲はギターの柴崎サンなんだけど、今回紹介するのはボーカル上原大志が作曲したやつ。

とにかく、この曲はサビだ。
それまでは布石と言っていいほど。

♪まだ知らない喜びが 鮮やかなまま

このサビの部分の特に"鮮やかなまま"の
高音の所。

鳥肌が立った。

素晴らしいメロディセンス。
とにかく爽やかで、ものすごく耳に残るんだな〜〜
歌ってて気持ちよさそう。

これからも上原大志の作曲した曲が増えていってほしい。

第5期WANDSに期待大だ。

[AL/Version 5.0 収録]

WONDER STORY

WONDER STORY

Heart/FreeTEMPO feat.Blanc.


新年明けましておめでとうございます。

今年も好きな曲を勝手にレビューしていきたいと思います。
【広く浅く】をモットーに励んでいきますので、宜しくお願いします。

なんか2024年も一週間が経過したけど、なんか震災とかあって嫌な感じの年明けになってる現状。

そんなだから、余計に新年一発目レビューは明るい曲を!と思って連想されてきた一曲を紹介したい。

仙台出身のDJ半沢武志のソロプロジェクトであるFreeTEMPOが最後に発表したアルバムから。

まずFreeTEMPOらしいギターの音色と
口笛が心地よいトラックにまずホッコリする。
そこに入る落ち着いた男性ボーカル。

客演としてフューチャリングしてるのは
MONKEY MAJICのボーカルBlanc.だ。

英語詞をすごく丁寧に歌っているのが、
好感持ったんだ。

ただそれが一定に進んで行くのではなく、どんどんと昂る感情が入ってくる。

FreeTEMPOにしか出せないメロディセンスと相まって最高な展開を見せる。

途中少しコーラス入れてくるあたり、
もうセンスしか感じない。

誰か大事な人を思って聴いてほしい一曲。

[AL/Life 収録]