今回は愛すべきカバー曲を。
先週、荒井由実の『翳りゆく部屋』を
レビューした際に、コメントを頂戴した。
「エレカシのカバー、もの凄いですよ」
この名曲を宮本浩次の声で聴けるのか。
どれどれ、チェックしてみよう。
……率直に最高だった。
原曲を踏襲したようなオルガンでイントロが始まり、宮本浩次の♪Ah〜〜
ここでまず、ゾワっとした。
歌い出しからはすごく丁寧で、ここに
荒井由実へのリスペクトを感じたな。
簡単な伴奏とギターで、ほぼ独唱の様相。
一語一句をしっかり歌う。
そこからドラムが入って、徐々にバンド感が出てくる。
それに合わせてか宮本浩次の歌い方も
変わっていく。
ここからはロックバンドとしての矜持を
示すような展開になっていくんだ。
すごく揺さぶってくるのは、やっぱこの
バンドらしさなんじゃないかな。
サビ的な部分にある歌詞。
♪どんな運命が、愛を遠ざけたの〜
この愛の一音から、歌い手のギアが上がっている。
一回目と二回目の熱量も違う。
素晴らしいカバーだ。
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見当たらないから、この場を借りて
感謝します。
良い音楽教えてくれて、ありがとうございました。
[AL/STARTING OVER 収録]
エレファントカシマシ ver.