もう10年以上前になる一曲。
けど、今のミュージックシーンに通ずる
要素がある。
それはMVがアニメーションだったり、
歌詞をテキストにして表示したり、
歌い手が素性を明かさなかったり。
時代が早すぎたのかな､､珠妃(たまき)
原作の東野圭吾の『白夜行』は自分が読書
するようになってから、初めて食い入る
ように読んだ最高の一冊。
とにかく明るいシーン皆無な内容だけど
主題歌がすごくマッチしていた。
夜想曲=ノクターンって直訳じゃなくて、
字の如く「夜に想う曲」と言い表せば、
白夜行に通ずるものが歌で表現できる。
歌う珠妃という歌手は、初めて知った人
だったけど、第一印象として上手いなと。
重厚なストリングスと、丁寧に日本語を
紡いでいく繊細さが素晴らしい。
低音域ながら、途中伸びていく音程が
上手いんだな。
そして好きな部分は、サビが２段階に
なっている所。
素直な流れでサビが終わっても十分な所、
もう一回ハイライトを持ってくる。
これがツボなんだな。
しかし、あんまり売れなかったなぁ。
やっぱ時代が早すぎたか。
[AL/ヒカリ 収録]
