自己満的音楽生活ノススメ

「今日の一曲」と題しまして、自分の好きな曲を勝手にレビューします。あまり批評はせず、好きなトコだけ語ります。

Nothing./BiSH


”楽器を持たないパンクバンド”をコンセプトにしたavex所属の6人組アイドルBiSH。インディーズ時代は自分らを”クソアイドル”と自称してたらしい。それだとavexはマズいわな。
いや〜完全にハマってしまったBiSH。

自分がハマった理由は2点あって、メンバーであるアイナ・ジ・エンドの独特なハスキーボイスと、楽曲の殆どを手掛けるプロデューサー松隈ケンタの才能だ。

アイナ・ジ・エンドは”アイドルの割りには”みたいな前置き不要で歌が上手い。ふと聴き入ってしまう魅力がある。
かすれた感じの声質がツボ。
振り付けも、ほぼ担当しているらしい。

松隈ケンタの曲は、展開力がすごくある印象。ギタリストだけあって、リフの作り方が上手い。パンクという概念にとらわれず、最近はストリングも多用してきてるね。
BiSHのメンバーと松隈ケンタの曲が相まって、今の勢いを生み出している。
幕張メッセのライブも完売するわけだ。
BiSHの楽曲は特徴的で、あまり複数で歌うパートが少なく、サビでもメンバーの誰かが一人で歌って、繋げていくスタイルになっている。

6月にリリースされたミニアルバムの一曲がこれなんだけど、泣きメロ必至な良い曲なのに、あえてアルバム一番のリード曲に設定していない。コール&レスポンスが熱いGiANT KiLLERSという攻めた曲をリード曲にしている。その辺はパンクだね。

ファンを決定的に増やした「オーケストラ」という名曲がある。
この一曲だけが先行しちゃうと、なかなか次の展開が難しくなったり、逆に足枷になったりしがちだけど、オーケストラの系譜をしっかり継げるこの曲を作れる松隈ケンタはやっぱ凄い。

勝手な持論で、良い曲は冒頭10秒聴けばわかると思っている。それを説明するのにピッタリな曲。冒頭歌ってる人がアイナ・ジ・エンド。途中のピアノも効果的だね。歌詞も何か意味ありげ。

今年、郡山HipShotでライブ行ったけど客が、バンドのノリ8割にアイドルなノリ2割みたいな感じで新しかった。
アイドルというより、バンドとして聴ける。

この勢いのままミュージックステーション出演してほしいと思う。

[miniAL/GiANT KiLLERS 収録]