自己満的音楽生活ノススメ

「今日の一曲」と題しまして、自分の好きな曲を勝手にレビューします。あまり批評はせず、好きなトコだけ語ります。

Only Holy Story/Steady&Co.


多幸感溢れる曲だけがクリスマスじゃない。
切ない曲もマッチする日なんだ。

そんな感じで紹介する一曲。

Steady&Co.のアルバムで特に人気が高く、
後にvinylカット(12inch)された冬の名曲。

ボーカルにwyolicaのazumiを迎えた、
極上のR&Bと言えよう。

これでazumiというボーカリストを知った
記憶があるけど、本当に歌が上手い。
落ち着いた雰囲気と声質がピッタリだ。

azumiパートから、間髪入れずに降谷建志
バースに移行するんだけど、そこの一節
♪車窓から 歩くキミを誘うから〜
この部分が、ものすごくメロウで好きだ。
やっぱ降谷建志のガナる声よりも、こんな
感じに語りかけるような歌い回しの方が
自分は好きかな。

トラックは中音域を基調としたギターが
曲を引っ張る形で、良い仕事をしている。

この曲は男MC3人では絶対に表現できない。

その3人とwyolicaのバランスによって、
この名曲は初めて色を成す。
素晴らしいフューチャリング曲。

…そーいえば昔wyolicaとKjの噂あったなw

[AL/CHAMBERS 収録]

Ⓧnoel/Selph


今日は休日だけど、レビュー更新するよ。
だって、聖なる夜(猛爆)だし!!

ハロウィンはいつか飽きられることあっても、
クリスマスにそれは無いだろね。

"クリスマス"で連想される曲って、やっぱ
たくさんあって、どれも多幸感あって良い。

そして天性の才能のある(と勝手に思ってる)
トラックメーカーSerphの、冬を彷彿させる
曲群を収録したミニアルバムから。
この時期は必ず聴いてる一枚。

そのアルバムを代表するのが、今回紹介する
一曲である。

なんかリズム弱めで、鍵盤などの"上モノ"が
曲を形成していくから、なんかすごく繊細に
聴こえてくるんだな。

そして2:00経過あたりから、少し様変わり
してきて、リズム強めに展開していく。

その境目というか塩梅が見事で、Serphが
トラックメーカーとして評価されるトコだ。
ただ激しすぎることなく、曲に漂う浮遊感
みたいなのは損なわず、アプローチを変える。

どこか耳馴染みのよい既視感のあるメロディー
があって入ってきやすいのかも。

夏季には全く聴かないこの曲で、ナイスな
クリスマスを演出してみては?

あとMyクリスマスNo.1ソングと思ってる去年レビューした曲Ⓧa chance meeting/HARVARD - 自己満的音楽生活ノススメも合わせてドーゾ〜〜

[mini AL/Winter Alchemy 収録]

Chukit/村田シゲ


なんか意図しないトコから始まった今週の
ベーシスト村田シゲ特集。

本当にジャンル超えて多方面のアーティスト
から引く手数多なプレイヤーだ。

彼のベースを初めて目の当たりにしたのは、
Cubismo Grafico FiveのAL『SEEDY』で、
本当にグルーブ感あって、耳に残るベースラインが本当に印象的だった。

バンマスのCHABEサンが当時のインタビュー
で語ってたのを思い出す。

「新しく加入したシゲってベーシストが
本当にヤバいんですよ。
そのプレイに触発されてか、ツネちゃんの
ドラムも、どんどん進化してる」

音楽で日本アカデミー賞獲った彼にも、
そう言わしめるプレイヤーなんだな。

この特集トリを飾るのは、彼の所属する
Cubismo Grafico Fiveの名曲『Chukit』
のソロ弾き語りカバーである。

バンドver.では、メンバーと公募したファン
みんなでの合唱が本当に好きな一曲。

村田シゲもこの曲に思い入れあるのかな?
とにかく優しい曲で、心地よい。
『Chukit』とは英単語ではなく、タイ語
「幸福の願掛け」って意味らしい。

散々ベーシストとして賛辞を評した一週間
だったけど、トリのこの曲で持ってるのは
ギターってのは、ご愛嬌でw

一応、Cubismo Grafico Five ver.も

群衆/summertime


ここまで来たら今週は、ベーシスト村田シゲ
特集で全部行こう!!

松田"CHABE"岳二のCubismo Grafico Five
にて、ドラムの恒岡章(Hi-STANDARD)と
ベース村田シゲが、二人ユニットを結成した。

それが『summertime』である。
今年結成されたユニットだ。

秋に公開されたHi-STANDARDの自伝的映画
『SOUNDS LIKE SHIT』のBGMとして
summertimeの曲が使われている。

全体的にドープな雰囲気が漂う曲で、
二人のキャリアや経験が活きている印象。

ツネさんのドラムのスネア音が良い。
なんか音が奥まで残っていくような。
バーブとまではいかないかもしれないけど、
この音残りが曲に深みを持たせてる。

村田シゲのベースは、ザクザクとした歪んだ
音で、ドラムに合わせてというより、自分の
行きたい方向に駆け巡ってる印象。
そこにツネさんのドラムが入って本当に
カッコイイ!!

最後、歪んだベース音がギター音にも
聴こえてくる。

ドラム・ベース共に"音"にこだわった一曲。

ライブでテープとして配布されただけで、
まだ音源化されてはいない。

TONIGHT/口ロロ


月曜日リリィシュシュ
火曜日あいみょんと、ベーシスト村田シゲ
繋がりできたから、今日も村田シゲ特集。

いろんなアーティストに愛されるベーシスト
村田シゲが正式メンバーとして在籍する
口ロロ』(文字化けじゃなくクチロロ)

このバンドはいろんなメンバーが出たり入ったりしていて、なんか面白い。
いとうせいこうも以前在籍してたり。

もう20年選手なバンドだけど、村田シゲが
ベーシストとして加入したのが今から10年前。
その時期に自分もこのバンドを知った。

そして、この曲ヤラれた。。
村田シゲ加入して最初のアルバムだ。

軽く「死んでみた」で始まる特異な様相で、
主人公が死んで、いろんな出来事が走馬灯の
ように駆け巡り、周りの人達に会いたくなり、
「まだ死にたくない」と後悔する展開。
この主人公、死ぬ前にエロ動画を消し
忘れたらしいw

それをコミカルに表現してるんだけど、
やってる音楽が素晴らしい。

なんかクリスマスを彷彿とさせるメロディー
あったり、ラップパートが長く出てきたり、
本当に音楽脳がスゴイ!

口ロロ曰く「ブレイクビーツ・ミュージカル」
音の作り方が秀逸なんだな。

最後「今夜必ず戻るから」で締めてるけど、
きっと無理なんだろね〜〜
その軽快さが好きな一曲。

[AL/TONIGHT 収録]

愛を伝えたいだとか/あいみょん


昨日のリリィシュシュから、あいみょん

10・20代に限らず、30代にも広く支持され、
2018年紅白出場を決めた歌手。

演ってる音楽は全然違うし、全く脈絡ないように思えるアーティスト同士だけど、実はリリィシュシュと、今回紹介する曲には隠れた共通点がある。

ベースが村田シゲ(Cubismo Grafico Five)
なんだな。

リリィシュシュのライブでそれを知り、
(ライブのみでCDは違う)
この、あいみょんの曲で印象的なベース音も
村田シゲの仕事だったんだと気付く。
プロに愛されるベーシストだなぁ。

そして、もう一つ。
編曲にQ;indiviの田中ユウスケも参加してた。

自分の好きなベーシストとコンポーザーが
一緒になってて嬉しい組み合わせ。

この曲を初めて聴いた時は、すごくファンクで
カッコいいテイストだなと思った。

なんかデビュー時の椎名林檎を彷彿とさせる。

それと男性目線の歌詞も面白い。
サビでは「薔薇」と「バカ」で軽く韻を
踏んでたりする。
曲名の「愛を伝えたいだとか」って部分を
しっかり歌う事で、よりその部分を
際立たせてるね。

紅白で、この曲歌ってくれたら嬉しいな〜〜

[Sg/愛を伝えたいだとか 収録]

飛べない翼/Lily Chou-Chou


去年9月の石巻でのライブでベストアクトに
挙げた一曲。

自分が知る内での"最高の鬱ソング"だ。

映画『リリィシュシュのすべて』で蒼井優
演じる津田詩織(売春させられてる女子高生)
のテーマ曲と言える曲。
映画観た後だと、より感情移入できる。

8ビートで刻むバラード。
全部載せたいくらい歌詞が印象的だ。

校庭が歪んで見えた 白い体操着が見えた
カラスが低く空飛んだ 黒い羽を少しだけ
分けてください 
空に伸びた階段 そこまで手が届かない
                    
夕暮れの空はあかく みんなの視線冷たく
そして大きな石が 空から落ちてきて
あたしを押しつぶす

冒頭の歌詞で、なんかその情景が浮かぶんだ。
一人取り残された状況が。

"空に伸びた階段"が、天国への階段という
意味なのだとしたら本当に切ない。

基本リリィシュシュの曲は小林武史が、
作詞/作曲だけど、これは上記映画の監督 岩井俊二も参加している。

中盤に、ほんの少し曲調に救いの場面が
出てくるけど、9:1で自分の世界の絶望を歌っている。
これ系の歌詞は苦手な方なんだけど、
リリィシュシュの世界観で表現されると、
より特異な歌になるけど、なんかそれも
綺麗だなって思ってしまう。

これはリリィシュシュにしか歌えない一曲。
自分は、このアルバム一生聴くと思う。

[AL/呼吸 収録]