今回はアルバム単位でのレビューで。
それは現時点で2024年No.1アルバムと
出会えてしまったから。
それがシンガーソングライター柴田聡子の新譜だ。
正直、初めて知ったアーティストだった。
断言できるね。「逸材」だと。
東京藝術大学卒で、詩人としても評価されているらしい。
歌詞の言葉選びを見て、なるほどなって思える。
共同制作に岡田拓郎というギタリストを迎えての今作には衝撃を受けた。
全10曲で、どれも良い意味で掴み所がないメロディーなんだけど、しっかりと芯が通ってるんだな。
一見、単調な感じも受けるんだけど、
瞬間のメロの綺麗さと潔さにドキッとさせられたりするんだ。
とにかく引き出しが多い。
少しのルーズさとかもあって、R&Bに影響受けてるんだろうなってのが伝わってくる。
感性で自由にメロディーを乗せて歌ってるんだろなぁ。
ウィスパーな感じの歌声もそれに最高にマッチしているんだ。
当人はギターやってるみたいだけど、
音源ではボーカルのみに専念してるってのも良いね。
とにかく世界観に浸れる。
単曲でのレビューは今度やろう。
柴田聡子を知って改めて思ったのは、
『音楽好き』を実感するのって、好きな音楽聴いてる時より、自分がツボのアーティストを知れた時だと思う。
あの高揚感のために、音楽好きでいる。
とにかく今は柴田聡子の当CDを聴くのが楽しみなんだ。
5月にはLP盤もリリースされるみたい。
基本同じCDとレコードは持たないんだけど、これはしっかり予約した。
少しでも広まってほしい作品だ。