上杉 昇サンがボーカルでいたWANDS
第2期の転換点となった最期のアルバム
『PIECE OF MY SOUL』(1995年)
ロック色が強くなった名盤。
その同時期に作られた一曲があった。
時を経て、2000年に未発表曲として、
Best盤にて初収録された。
それを今回紹介しようと思う。
WANDSフリークなら思う所が必ずある
一曲だからだ。しかも名曲。
作詞/上杉 昇・作曲/柴崎 浩の布陣。
メロディーは柴崎サンの表現するPOPさ
があり、グランジやロック色を強くする
以前に近いアレンジとも言える。
その中でしっかりと重厚さはある。
そして特筆すべきは歌詞だ。
商業的なPOPS路線から逸脱したかった
上杉サンの心情が表れている。
♪ペットショップの 仔犬じゃあるまいし
飼い慣らされたくはない
レーベルとの軋轢を連想させる歌詞が
満載なんだけど、一方どこかでそれを
感謝する節も見せるてるから儚い。
"太陽"を自身に置き換えてるなら、
すごい文才あるなと思う。
最期に演奏をミュートして歌い上げる
♪ため息が〜〜の所が、凄い気持ち
こもっている。
PIECE OF MY SOULに収録しなかった
のも納得な一曲。