以前UNIQLOで働いていた時、店内BGMは全て洋楽だった。
おそらく、ただの有線ではなくてUNIQLO独自の有線チャンネルだったと思う。
そんな折、洋楽の中にチラホラ日本のバンドの曲が入るようになってきた。
それは売れる前のORANGE RANGEとかレミオロメンだったり。
その中にBUMP OF CHICKENのこの曲も流れるようになった。
確か、ヒットした”天体観測”の直後あたりだったから、既にバンド名は知れ渡っていた時期だと思う。
「この良い曲は、なんて名前なんだ⁈」
その後に、リリースされたアルバムに収録されていたこの名曲。
どこか寂しげなアルペジオから始まるんだけど、そこからのボーカル藤原基央の低い声が、何とも言えないんだ。
そしてやはり自分的ハイライトは、2回目のサビ終わりに来る、新しいメロディー群だ。
CメロともDメロとも取れるのかな。
この珠玉のメロディーが2回目のサビから間髪入れずに始まってくる。
そこにバンドとしてのセンスを感じた。
当時20才そこそこで、このアレンジ!!
非凡としか言いようがない…そら売れるわ。
歌詞は、音楽を旗印として、自分はここにいると示してる内容。
後から知ったんだけどメンバー共通の、外傷性記憶障害になってしまった友達に向けて作った歌らしい。
歌で届けるってのは、ミュージシャンしか出来ない励まし方だ。
その事実を知った後に、改めてこの曲を聴くと、すごく感慨深いものがある。
ちなみに現在、その友達は記憶障害から回復したらしから何よりだ。
この曲は、その人の一生の宝物だろう。
[AL/Jupiter 収録]