自己満的音楽生活ノススメ

「今日の一曲」と題しまして、自分の好きな曲を勝手にレビューします。あまり批評はせず、好きなトコだけ語ります。

ⒷBLUE GIANT SUPREME/石塚真一


実は今回の本の企画は、どうしてもこの
漫画をフューチャーしたかったんだ。

本当に素晴らしく、誰かに紹介したくなる。

テーマはズバリ!!『JAZZ』である。
とは言ってもモダンなジャズではなく、
バンドとして攻めるジャズだ。
敷居は全然高くない。

仙台訛りのある宮本 大(ダイ)が、単身で
テナーサックス片手にドイツのミュンヘン
行き、そこでバンドメンバー探しの旅が
始まっていく。

そこでブルーノ(Piano)、ラファエル(Drums)、
ハンナ(Bass)と出会い、音楽をやっていく。

とにかく音に迫力がある。もちろん漫画だから
実際の音は出ない。
だけど、ものすごく描写が上手くて本当に
音が聞こえるように見えるんだ。
「ダダダダダッ」みたいな。(表現稚拙w)

最新刊ではオランダのジャズフェスティバルに
参加してるけど、その演奏シーンには
鳥肌が立ったほどである。

ジャズあまり触れてない自分でも楽しめるし、
BLUE GIANT』(全10巻)の続編だけど、
それ読んでなくても全然楽しめる作品。
本当に続きが楽しみだ!!

また機会設けて、本の企画やろっと。

[BLUE GIANT SUPREME 第1巻〜7巻]刊行中

Ⓑ四月は君の嘘/新川直司


アニメ化され実写化もされた大ヒット漫画。

自分はこれがブレイクした瞬間を見た。

それはあるテレビ番組で、ONE PIECE
作者である尾田栄一郎が面白かった漫画、
みたいな感じで紹介されたのが、この
作品だった。

クラシックを題材に、恋愛模様を描いた漫画。
そういったら簡単だが、いろんな紆余曲折あり
読んでいて誰かに紹介したくなった。
思春期真っ盛りな中学生のピアニスト、
ヴァイオリニストの話である。

有馬 公生 14才
母のスパルタ的に厳しい指導のもと、
ピアノが上達していき、コンクールでも
優勝し「ヒューマノイドメトロノーム」を
揶揄されたほどの逸材だったが、その母の死を
境にピアノの音が聴こえなくなった少年。

宮田 かをり 14才
幼少期からピアノを習っていたが、公生の
演奏を見て、ピアノを諦めバイオリンを始める。
そして、音楽から遠ざかっていた公生に
また音楽を始めさせようと尽力する。

演奏シーンもさることながら、すごく恋愛の
比重が大きいイメージだった。

そして物語には1つ大きな"嘘"がある。

それを知った時、この題名に対して感服した。

これはアニメと実写は見ていない。

[四月は君の嘘 1巻〜11巻]完結済

Ⓑ蜜蜂と遠雷/恩田陸


大好きな小説『夜のピクニック』著者の
直木賞受賞作品。
寝る間を惜しんで読んだ一冊。

3年に一度開催される芳ヶ江国際ピアノコンクールが舞台なんだけど、とにかくいろんなピアノの曲が披露されていて、それを小説だから"文字"だけで表現されている所が秀逸で、わかりやすかった。

数曲は実際に演奏される曲をYouTube
聴きながら読んだりもした。

ピアノ界の重鎮ホルマンが亡くなり、遺言に
「音楽界に爆弾を落とした」とメッセージを残したとされ、その一言が当コンクールをより面白くした。
(物理的に爆弾を投下する話じゃない)

コンクール参加者が個性的なんだな。

風間 塵 16才
自宅にピアノもなく、コンクールも未経験。
しかし生前のホルマンに見出され師事。
唯一の弟子となる。

栄伝 亜夜 20才
天才少女としてCDデビューしたが、母親の
死によりピアノが弾けなくなる。
周りの勧めでコンクール参加。

マサル・カルロス・レヴィ・アナトール 19才
高身長のイケメンで天才と評される。
亜夜と知り合い。

高島 明石 28才
主だった参加者唯一のサラリーマン。
「生活者としての音楽もある」と一念発起。

とにかく音楽界専業者じゃない明石に、
感情移入して読んで熱くなった。

参加者の熱意、そして緊張感。それを伝えようとする恩田陸の筆力のパワーを感じた。

本気のピアノコンクールを実際に行って
聴いてみたいと思った一冊。

Ⓑ BECK/ハロルド作石


今日から金曜日までの新企画!!

『音楽にまつわる好きな本Week』

名前の通り、音楽をテーマにした小説や
マンガなどをレビューしていこう。

当たり前だけど、媒体が本だから音が出ない。
だから文章や絵で"音"を表現しなければいけない難しさがあるジャンルだ。

それと《ネタバレ》ってのがあるから、
その辺は留意してレビューしよう。

今回紹介するのは、『ゴリラーマン』などが
有名だったハロルド作石の『BECK』だ。

なんの取り柄もなかった主人公のコユキこと
田中幸雄が、南雄介という偏屈ギタリストと
出会い、バンドを組んでのし上がっていく
サクセスストーリーである。

実際にBECKという名義のアーティストは
存在してる(作中でも)から、海外で活動する
時はMongolian Chop Squad名義になる。

日本より海外から認知され人気になっていく
パターンは昨今のSNS全盛期と似ている。

内容はさておき、楽器の絵がものすごく
丁寧で上手いなって印象が強い。

作者は本当にロックが好きなんだろうと。

登場人物多いけど、しっかり人間模様が
描かれていて音楽以外の所でも面白かった。

実写化され見たけど、成功してたんじゃないかなって個人的には思った作品。

[BECK 1巻〜34巻]完結済

SALVATION/Tash Sultana


しかしオーストラリアって国は、たくさん
良いミュージシャン輩出するね。
本当に音楽的に、大好きな国。

そんなメルボルン出身のタッシュ・スルタナも
その一人なんじゃないかな。

シンガーソングライターでいて、殆どの
演奏する楽器を一人でこなす天才。
ギター・鍵盤・サックスまでやる人。
これで23才なんだな。

そういうアーティストは探せば沢山いそう
だけど、タッシュには生まれ持った歌声がある。

特にギターの音作りが素晴らしいね。
それは後半でわかる。

そして今回の曲は、鍵盤の音が良い。

かすれたような声なんだけど、ものすごく
キーが高くて伸びやかなんだ。
その塩梅が良くて、類い稀な歌声をこの曲で
一番堪能できるんじゃないかな。

叙情的な入りをして、そこから少しずつ
楽器が増えていく。
「あれ?こんな曲だったかな?」と、つい
錯覚してしまうほど。

そして最近のスタンダードになりつつある、
若干ラップっぽいってのもある。

普通と歌唱とラップの間みたいな。

そしてアウトロ的に素晴らしい中音域の
ギターが入って、曲に味付けしてくる。

今年サマーソニック出演みたいだし、
これからが楽しみなミュージシャンだ。

[AL/Flow State 収録]

Barcelona/Freddie Mercury


映画『ボヘミアン・ラプソディー』の
空前のヒットで、QUEEN人気が止まらない。
それに合わせてテレビ番組もQUEEN特集を
BS・CS中心によくやってて、それで知った
フレディ・マーキュリーのソロ名義での一曲。

QUEENにてスペイン国内でのライブを控えた
タイミングで、現地のインタビューがあった。
「スペインのどこが好きですか?」
フレディーはこう答えた。
「モンセレート・カバリエさ」

きっと地名を期待してたんだろうけど、
返って来た答えが、まさかの人名ww

Montserrat Caballeとはスペイン出身の
ソプラノオペラ歌手らしく、世界的に
有名だったらしい。

その一言がキッカケに、共演が決まり
記念碑的に一曲だけかと思いきや、
フルアルバムサイズでの発表となった。

このリード曲『Barcelona』が素晴らしい!

おしとやかに始まるんだけど、世界的な
オペラ歌手に、良い意味で寄り添わない
フレディーが印象的。
ガナる所はしっかり声をしゃくり上げて
ロックバンドのボーカルとしての矜持を
感じさせる。

コーラスワークは正にQUEENみたいだ。

静と動みたいな構図かと思ったら、そこから
カバリエもすごく楽しそうにハネる。

なんかお互いのリスペクトを感じる一曲。

[AL/Barcelona 収録]

CLOUDY HEART/BOØWY


自分はまずBOØWY世代ではなく、少し
上の人達が熱狂してたバンドって印象。

ただ何かに熱狂できるってのは、世代とか
関係なく良いことだと思う。

そんな自分もBOØWYで大好きな一曲がある。
それが今回紹介する曲だ。

すごく起伏のあるサビのメロディーが好きで
作曲した氷室京介はすごい人だなと。

自分の氷室京介像って、BOØWYで成功した
後に、マルチなタレント活動せずに孤高の
ボーカリストを貫いてた人ってイメージで、
なんかすごく潔いミュージシャン。
自分が表現する音楽以外興味ない、みたいな。

曲の話に戻ると、別れた彼女のことを
きっかけに作られたみたいなんだけど、
哀愁漂うみたいな感じではなく、ロックシンガーとして別れを咀嚼し、それをカッコいい歌に仕上げた感じ。

落ち着いたAメロからBメロを挟まずにサビに
移行するんだけど、構成がシンプルすぎない
ように、サビを二段階用意してる。
それが個人的に好きな部分。

ファン投票で一位になった曲なのも納得。

そこまでファンではない自分でも、やっぱ
氷室京介ラストライブで布袋寅泰との最後の
共演見たかったと思うんだから、ファンは
それ以上なんだろうな。

[AL/BOØWY 収録]