自己満的音楽生活ノススメ

「今日の一曲」と題しまして、自分の好きな曲を勝手にレビューします。あまり批評はせず、好きなトコだけ語ります。

君は天然色/大滝詠一

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大滝詠一を代表する一曲。

そして、この時代のシティ・ポップ
海外で評価されてきてるのが嬉しい。

リリースされた時はタイムリーじゃない
にしても、テレビCMなど誰もで一度は
耳にしたことあるんじゃないかな。

やっぱ一番先に思い浮かぶのは『金麦』
(戸田恵梨香が出てるCM)
これは冒頭部分を使ってる。

ここがサビだと思うハズなんだけど、
実は違うんだ。
そこから違う展開に行って、さらに
盛り上がりを見せるんだな。
(解釈の相違はあるかもだけど)

とにかく、どこ切り取っても凄いメロ
のある曲なんだ。

作曲は当人、作詞は松本隆で調べたら
逸話があった。

当時、作詞家の松本隆は妹さんを亡くし
失意の中で、依頼されていたこの曲の
詞が書けなかった。

その折に「思い出はモノクローム
というフレーズを思いついた後に、
「色を付けてくれ」と続けた。

「人が死ぬと景色を失う。だから何色
でも色を付けてほしい」という願い。
とんでもない才能だと思う。

オレが思う、この曲のサビはここだ。

いろんな人がカバーしたりして、着実に
後世に受け継がれている名曲。

[AL/A LONG VACATION 収録]

Amets bat/Alaitz eta Maider

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先週末の『ブラフマン25時間テレビ
繋がりからの一曲。

昨日も言ったけど、さすがに25時間
フルで視聴したわけじゃない。

たまたま見た前半にあったのは、
ライブDVD『CRAVING』の所だった。

20年近く前だけど、当時VHSで買って
よく見てたライブ作品で懐かしかった。
(捨てた記憶ないけど、無いな)

本編終わってエンドロール流れる時に
それまでハードだったBRAHMAN
ライブサウンドを中和するような女性
ボーカルの曲がBGMであったんだ。

当時からその印象は強かったけど、
たまたま今聴いたら、どストライクで
速攻でCD買った。

スペインはバスク地方の女性2人組。

・Alaitz Telletxea(アコーディオン)
・Meider Zabaregi(タンバリン)

アコーディオンとタンバリンの2人組
って編成が面白いね。

ただ、それだけじゃなくてパンデロアと
トリキティシャというバスク地方特有の
楽器を用いて「トリキ・ポップ」と
評されてるみたいだ。

幻想的な出だしなんだけど、ボーカルが
アイドル声で、そのアンバランスな感じ
が病みつきになるんだな〜〜

そこから転調する所でギア上げて、
アコーディオン入ってくるんだけど、
そこが一番好きなんだ。

パンデロアとトリキティシャって楽器の
音がどれかは、正直わからない…

他の曲も良かったから、聴き込んで
今度レビューしよ!

[AL/Alaitz eta Maider 収録]

THE SAME/BRAHMAN

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9月の5・6日と、BRAHMAN結成
25周年記念として『ブラフマン
25時間テレビ』がYouTubeチャンネル
にて、配信された。

ライブ映像をまるまる使ったり、音楽と
関係ない企画があったり。
さすがに25時間は見てないけど、
すごく楽しめた。

改めて、最高のライブバンドだと思う。

そんなBRAHMAN初期の一曲。
そして何より、BRAHMANっぽいと
感じる一曲。

民族音楽にハードコアのエッセンスを
加えたようなサウンドが、そう思わす。

感じ方の話で、裏打ちのスチャスチャ
したギターあるんだけど普通SKAっぽく
なるのが、この曲からはそれを感じないから不思議なんだ。
感じるのはブラフマンっぽさだけ。

中盤のハードコアパート経て、
曲全体が締まる。
講釈抜きにカッコいい!!

このCD含めた、初期作品の版権を
レーベルとモメて、2009年に再録した
『ETARNAL RECURRENCE』にて
今のBRAHMANのTHE SAMEも聴けるから、ファンにとっては嬉しい。

とにかく日本一のライブバンドだ!!

[mini AL/grope our way 収録]

ETARNAL RECURRENCE(2009) ver.

道標/福山雅治

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ただの歌じゃないと思う一曲。
すごく響いてくる歌詞がある。

福山雅治カップリング曲ながら、
すごくパワーを感じるんだ。
だから、後発のアルバムにも収録されて
いるんじゃないかな。
最後を締めるに最適な一曲かと。

それは福山雅治自身が、亡くなった
おばあちゃんがテーマになってるから
だろう。すごく敬意と愛がある。

それは最初の一文に集約されている。

♪私は その手が好きです

オレも、おばあちゃん子で畑仕事を
しながらも綺麗な手が好きだった。
亡くなってもなお、それは覚えている。

この一文が、それを蘇らせてくれた。

『手』をフューチャーされるっていう
福山雅治のワードセンスが素晴らしい。
そこに美メロを乗せちゃうんだな。

そして、笑顔を道標(みちしるべ)と表現
して歌全体を肯定する。

顔も良い・曲が作れる・声も良い・
演技も出来る。
一つでいいから分けてほしいくらいに。
まぁそれらに驕らない印象があるから、
今の地位があるんだろな。

そして下記の動画見て思うのは、
「メッチャ雨が似合う」

[AL/残響 収録]

EVIL 新入場テーマ曲

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コロナ禍でも、対策講じて有観客興行してるのが『新日本プロレス

先日も観客5,000人と制限しながらも、
21年振りに神宮球場大会を成功させた。

コロナウイルスのせいで、外国からの
レスラーを呼べない中で、一人の日本人
レスラーがフューチャーされた。

それがEVILという選手だ。

ダーティーな様相だけど、バチバチとしたファイトスタイルに定評があった。
口数が少なく、闘いで魅せる選手かな。

新日本プロレス内で一番のグッズ売上を
誇る内藤哲也のユニットである
『Los Ingobernables de Japon』
(ちなみにプロレスファンは、全員この
"ロスインゴベルナブレスデハポン"を
噛まずに言える)
に所属していたが、今年の夏に裏切り
BULLET CLUBという悪い軍団に加入し
ヒールレスラー(悪い事する人)になり、
とにかく勝てばいいというスタイルに。

日本プロレス界で一番権威のあるベルト
IWGPヘビー級王者にもなった。

(ただ、賛否両論の"否"が目立ったケド)

何故、音楽レビューサイトでそんな
いちレスラーの話をするかと言うと、
その背景を踏まえた上で、この新たに
BULLET CLUB加入後に新調された
入場テーマ曲を聴くと、ものすごく
合ってるのがわかるんだ。

最初はホラー映画のような雰囲気から
怪しい讃美歌みたいなテイストになる。

そして急に本能むき出しにしたような
シンセが前面に出てくる。

その小節毎に落ちていく音階が、
ヒールに堕ちたEVILを表現してるようで
めっちゃ合ってるんだ。

曲全体に漂うのは"メタル感"

こんなにキャラと合ったBGMは久々!
個人的に思うのは蝶野正洋以来かな。

とにかく勢いのある新日本プロレス
最高な音源担当がいるのは間違いない‼︎

[未音源化]

金木犀/TOSHIKI HAYASHI(%C) feat.鈴木真海子

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買いそびれた7inchレコードから。

9月の下旬くらいになると、ガラにも
なく金木犀(キンモクセイ)が香るから、
それが好きな自分、、、

%C(パーシー)ことTOSHIKI HAYASHI
というトラックメーカーでコンポーザー
なアーティストの一曲。

chelmico絡みで知った人で、今回の曲も、そのchelmicoのMamicoを客演
ボーカルに迎えての一曲なんだ。

挨拶代わりに、シャレたサンプリング
トラックからスネア「タン‼︎」を合図に
Mamicoの歌が♪Maybe.から始まる。
それで、すごく掴まれるんだな。

その、メロウな歌声とアルトサックスの
ような管楽器音がたまらなく合う。

それと即興のような♪Tu lu tuね。
なんか自由さを感じるんだなぁ。

ラップっぽさも残しつつ、自分なりの
歌を表現するMamicoは素晴らしい。

自身のコーラスワークも良いね。

んで、MVが本当に可愛い。
chelmicoよりラフなスタイルが、
そう思わせるのかな?

この7inch買えなかったの悔しい!
c/wにillmoreのmixあるって知って、
余計に悔しい!!

[e.p/金木犀 収録]

Kiss of Life/Nujabes with Giovanca&Benny Sings

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9月になり、夏が終わっていく。。

なんか夕暮れが綺麗な時に連想される
のは、このCDのジャケットなんだな。
夕焼けで哀愁を感じさせつつ、飛ぶ女性
の逆光フォルムで、楽しかった
夏を思わす良い写真。

DJ橋本徹監修の『MELLOW BEATS』
シリーズからの一枚。

その冒頭一発目が盟友Nujabesなんだ。

Nujabesフリークは言うまでもないが、この曲のようなトラックに女性シンガーがしっかり歌うようなテイストって
実はあまり無いんだよな〜〜
だからこそ、ファンが多い一曲。

このGiovanca&Benny Singsという
2人のシンガーね。
最初のハミングだけで、もう最高!!
極端な話、このハミングだけ登場って
やり方でも十分なくらいに。

とにかく、リズムトラックのスネア音
(一番高いドラム音)に拘るNujabes
だから、その音がすごく心地よく
そこからボーカルも自然に入ってくる。

唯一歌声を張る♪Look at the sky.の
部分ね。
そのアクセントがたまらなく好き。

この時期ピッタリな一曲だ。

[V.A/MELLOW BEATS, FRIENDS
& LOVERS 収録]