自己満的音楽生活ノススメ

「今日の一曲」と題しまして、自分の好きな曲を勝手にレビューします。あまり批評はせず、好きなトコだけ語ります。

Balloon/chelmico


本当に待ち望んでたchelmicoの新譜。
これがメジャー2ndアルバムになる。

これは自分の中では名盤だと思えたね。

基本的にchelmicoはアッパーな明るい曲と、
聴かせるような落ち着いた曲のバランスが
とても良いアーティストだと思ってるけど、
今回のアルバムは、よりミドルテンポな
曲を多く取り入れた作品だと思う。

その中で、一番気になった曲がコレだ。
自称chelmicoフリークとして、一瞬「んっ?」と良い違和感あった部分があった。

まず、この曲はchelmicoをより高みに上げる
要素を含んでいる。
特に女子に歌詞が突き刺さるらしい。

等身大に失恋をリリックに乗せてるから、
より共感させるんだろう。

この曲に限ってはRachelがMVPだ。
(2人ユニットだけど)

まずラップバース入ったトコで、スローな
フロウで名刺代わりに見せ場を作る。
その後のリリックが好きだ。

悲しみの色が 青だなんて嘘だ
なんにも無いんだよ ここには

そして「んっ?」と思った違和感の部分は
曲の2:29〜のサビの部分だ。

基本サビは2人で歌ってるけど、そこは
1人で、しかもMamicoっぽくもない。

客演の3人目かなと思ってMV見たら違った。
ラップではなくRachelが本気歌唱してる。

そこが、とてつもなく上手かった。

その引き出しあったら、本当にchelmico
より高いステージ行けると思った。

この曲で、もっと売れて欲しい。

[AL/FISHING 収録]

Old Town Road/Lil Nas X feat.Billy Ray Cyrus


正直TikTokって学生とかに流行ってるのは
わかるけど、それに使われる楽曲がなんか
可愛そうというか、製作者の意図や思い
みたいなのガン無視で、ただ面白動画撮る
だけのモノって感じで苦手なんだな。

まぁ金にはなるんだろけど。

そんな懐疑的な存在であるTikTokがキッカケで
爆発的ヒットをするパターンもある。

全米チャート(Billboard)で17周連続1位
っていう、突出しての大ヒット!!
それがLil Nas Xというラッパーだ。

アトランタ出身の彼は、一つのテーマ提げ、
音楽業界に乗り込んできた。

【カントリーとヒップホップの融合】

んっ?なんじゃそりゃ??って一瞬思ったが、
このボーダーレスの時代にはハマった。

西部開拓時代の生活をテーマにしたトラックは
バンジョーなど、普通Hip Hopのトラック
では使われない音をふんだんに入れてる。
キリキリした音は不明だけど、それも良い。

ただ、ゴリゴリのカントリーではなく、
Hip Hop界隈の人達も納得のトラックで、
古き良きモノを現代風に昇華させてるのが
素直にカッコいい。

ラップも語りに近いような感じで、本当に
西部劇にピッタリな感じ。
それとやっぱ声質がダンディーだ。

カントリーって実は万能な音楽なんだな。

[e.p/7 収録]

MY FRIEND/ZARD


多感な10代ってのは実際あると思うけど、
その中で中学時代ってのは一番音楽を好きに
なっていった時期だった。

自分の礎にあるのは、間違いなくJ-POPだ。
それを形成したのが中学時代と言えよう。

その時期の音楽を聴くと、その時代に
トリップできるっていうのも特権かもね。

もろスラムダンクの影響で、バスケ部じゃ
なかったけどバスケが大好きだった。
当時好きだったコはバスケ部だったなぁ。

このZARDの曲を聴くと、そんな当時の
情景が蘇ってくる。

音楽と匂いって、一瞬で思い出に浸れる。

そう、これはスラムダンクのエンディング曲。
確か後期で最後に使われた曲だったハズ。

作詞が坂井泉水、作曲が織田哲郎、編曲が
葉山たけしっていうゴールデントリオによる
一曲である。

フル尺で聴くのもいいけど、やっぱ自分は
スラムダンクのエンディング映像として
聴くのを勧めたい。

サビ歌い出しで、アカペラに近いから
より坂井泉水の澄んだ歌声を堪能できる。

そこから導入でピアノをガツンと持ってきて
Aメロからは歪んだギターで展開してく。

個人的に好きなのは、Bメロに入る所と
三井寿がリンクする部分だな。
♪飾らない 素顔のあなたが好き
のトコね〜〜

"リバイバル"が注目されてる昨今。
『山王戦』まで描いたアニメを再開させたら
きっと話題になると思うよ、テレビ朝日‼︎

[Sg/MY FRIEND 収録]

Wonderland/iri


今年に入ってから知ったアーティストの
『iri』が、すこぶる良い。
最初、良い声質の男性ボーカルだなぁと
聴いていたら、まさかの女性だった。

ハスキーボイスというより、男性的な声。

意味合いは一緒なのかもしれないけど、
なんかそう表現したくなる歌声だ。

調べると大学から音楽始めたみたいで、
隠れた才能があった人なんだなと。

こういう声はバンドサウンドよりも、
こういったシンプルなトラックが良く合う。

とくにR&B色が強い今回紹介する曲だけど、
見せ場十分って感じだな。

平成後期から台頭し始めた、都会的で
アーバンライクな音の王道を行ってる曲。

その都会的にしてるのは、サビで使われてる
こもったオルガンの音だろうな。

サビ以外のバースでは、より音を削ぎ取って
iriの歌声を堪能させてくれている。

なんか繰り返しの曲構成じゃなく、バース
によって、少しずつ変化を付けてるから
飽きさせないんだな。
(ある意味カラオケ泣かせ)

男女関係なく、いちシンガーとして見ても
iriってアーティストは類い稀な存在だ。

[AL/Shade 収録]

【番外編】CHAGE and ASKA


このレビューサイトにて何度か言ってるが
自分に嫌いな音楽はない
聞かなくていい音楽があるだけ

これ実は語弊があって、本当は嫌いな
ミュージシャンが一人いる。ASKAだ。
その想いを吐き出したい。

先日CHAGE and ASKAが無くなった。
(事実上の解散だろう)

自分は中学の時にチァゲアスのアルバム
『Yin&Yang』を友達から借りてファンになった。

Hi-STANDARDのパンクに感銘を受ける
一方で
チャゲアスのコンサートにも行ったりしてた。

自分は歌詞よりメロディーを重視するけど、
ASKAの歌詞が大好きだった。

そして数年経ち、ASKAが薬物で逮捕された。

何よりショックだったのが、薬物を十数年前
から使用していたことだ。

ASKAは元来、メロディーがふと降りてくる
タイプではなく、曲を作ろうとスタジオ
入ってイチから練り上げてく作曲手法だ。
その苦労から、薬に依存したのか?

あの好きな歌詞もラリって書いたのか?
とか思ったら、すんなり入ってこなくなった。

一度の過ちで使用しました、とかなら
そんなショックは受けなかったかもしれない。

オレの好きなASKAを壊すなよ、ASKA‼︎

ASKAチャゲアスの楽曲をセルフカバー
したソロアルバム最高だったけど、完全に
聴けなくなった。

好きなアーティストが不祥事起こしても
許せるファンもいれば、許せないファンもいると思う。
オレは、はっきりと後者だったから、
2回目の薬物使用の嫌疑かかった時には
完全に見限ってて、どうでもよかった。

でも、執行猶予明けてからしっかり音楽
やってたし、許そうかとも思ってアルバム
一度聴いたけど、やっぱ入ってこなかった。

そしてチャゲアスの解散。
なんか複雑だな。

いちファンだった一人として、モヤモヤ
した気持ちを吐露したかった。

明日からは、また好きな音楽をレビュー
していこうと思う。

Sundance/Hawaiian6


今から10年くらい前といえば、まだスマホ
普及してなくて『着うた』をDLしてガラケー
で音楽聴くのが主流だった時代。

その頃にHawaiian6が配信限定で新曲を
3作連続リリースした。
その後に、内2曲はアルバムに収録されたが
1曲だけは音源化しなかった。
その曲が、とんでもなく名曲で少しでも
陽の目を見てほしくレビューしようと思う。

まずギターリフからカッコいいなと思った
矢先に歌唱からシンプルなアルペジオになる。
そこのギターの音がまず好き。

そこからギア上げて演奏していくんだけど、
サビまでの流れが良すぎて、もう何回も
サビ経由したんじゃないかと錯覚するほど
美メロの応酬がある。

そして、その流れをしっかり受け継いだ形で
サビがあるんだけど、やっぱ美メロなんだ。
締め方も秀逸なアレンジだし。

そして、また初出しのメロディー群を
浴びせてくるから単調さゼロ。

このサビ後にCメロ持ってくる手法こそ、
Hawaiian6の真骨頂だと思っている。

今はストリーミングでもなかなかDL出来ない一曲になってるね。

下記のリンク消えたら聴けなくなるのかな?
当時自分はこの曲好きすぎて、ガラケー
DLしたやつをFMでラジカセに飛ばして
MDにダビングしたやつ持ってる。

その手間を惜しまないくらいの名曲だ。
(サムネイルにあるアルバムには未収録)

[未音源化/Sundance 収録]

欠けボタンの浜/HUSKING BEE


自分の中でHUSKING BEEというバンドは
疾走感の中にも、どこかメロディーに
ノスタルジックさを感じる、日本人にしか
表現できないメロコアバンドだと思って
本当に大好きだったのが10代。

そして新メンバーが加入してのアルバムで、
まさかの日本語詞。
その前情報あった上で、この曲を聴いて
より日本人なんだなと実感した20代。

日本語で日本人が歌うんだから、日本的に
なるのは当たり前かもしれないけど、
やっぱ海外バンドでは表現できない何かが
このバンドにはあると思う。

弾き語りヨロシクなアコギから始まって
よりノスタルジックさを増して、メロディーが
直結で響いてくる。

そしてサビ前でしっかり盛り上げてから
珠玉のサビへと移行していく。
このメロディーは本当に最高なんだ。

そして、このサビは一度しかやってこない。
なんて儚いんだ…もっと連チャンしてくれ!
と、思うのは野暮なんだろうな。

そして歌詞も、多分ボーカル磯部の仕事
だろけど、すごく文学的な表現だ。

歌詞を全て堪能した後に、この曲名を
『欠けボタンの浜』と銘打った磯部の
文才に気付くんだ。

このバンドが日本語に移行したことに感謝。

[AL/FOUR COLOR PROBLEM 収録]