自己満的音楽生活ノススメ

「今日の一曲」と題しまして、自分の好きな曲を勝手にレビューします。あまり批評はせず、好きなトコだけ語ります。

唇にBe My Baby/AKB48


初めて聞いた時、メッチャ良い曲だと思った
AKB48のシングル曲で卒業控えた高橋みなみがメインを務めている。

この曲よりもカップリングに収録されている
朝ドラ『あさが来た』主題歌の《365日の紙飛行機》の評価が高い。

とは言え、やっぱ今回紹介する曲の構成が
好きなんだ。

イントロから少しノスタルジックな入りから、
急にギア上げて、テンション高めのアイドル曲へと移行する。

そして冒頭からサビを持って来る手法。

このサビのメロディーに自信を持っている
表れだろうな。確かに力強い。

そして二回目のサビが終わって、2番の
歌に入る所で高めのピアノを入れてくる。
これが隠れたアクセントになっていて、ただ
繰り返すだけの曲展開にさせていない。

正直この展開までで十分な曲なんだけど、
最後の最後に大サビを持って来る。

AKBの曲ではこういった2つ目のサビがあるやつがあるから良いんだな。
そこのメロディーがとにかく好き。

そしてこの曲全体でのコーラスワークも
素晴らしいと思う。

作曲した小内喜文って人やるね!!

[Sg/唇にBe My Baby 収録]

A Little Doubt Goes a Long Way/REEL BIG FISH


ハタチくらいの時に知って一発で好きになったリール・ビッグ・フィッシュって大所帯バンド。

アメリカのカリフォルニア州で結成され、
何度かのメンバーチェンジを経て、現在は
ホーン隊が入った7人編成となっている。

括りとしてSKAにロックの要素を強く取り入れたような『スカコアバンド』にされがちだけど、自分はそう思っていなくて、SKAも披露しつつもあくまでそれは1つのアプローチでしかない、いろんな引き出しを持ったれっきとしたロックバンドだと思っている。

アルバム通して聴けば、その懐の深さがよくわかるんじゃないかな。

と前置きしつつ、今回紹介する曲はアルバム内で一番SKAやってるやつw

なんか酔っ払いながら作ったのかな?って
入り方するけど、実際始まるとしっかり作り込まれた曲なんだなと思える。

音の全体にチープさは無く、とてもクリアにしっかりと演奏している。
マスタリングの妙っても言えるのかも。

裏打ちのリズムを強調したスカダンスミュージックって感じで、スカコア特有の歪んだギターはこの曲では使われていない。

スキルと遊び心がマッチした一曲。

[AL/CHEER UP! 収録]

UEFA Champions League Anthem


ヨーロッパサッカーにおいて、自国リーグ戦
に相当する価値のある大会が、
UEFA チャンピオンズリーグ》だ。

前年度に各国リーグ戦で上位となったチーム同士が激突するリーグ戦で、出場だけで賞金が20億円くらいあってチーム運営には絶対に欠かせない大会だ。

その試合前に、スタメン選手がピッチに整列して、会場に流れるのがこのアンセム(讃美歌)なんだな。

このシーンが、これから始まるって高揚感を
最大限に引き立ててくれる。

ドイツの作曲家ヘンデルの作品である
【ジョージ2世の戴冠式アンセム』の曲を
イギリス人のトニー・ブリッテンという人が
アレンジして歌詞を付け加えた。

チャンピオンズリーグのテーマでもある
『NO TO RACISM(人種差別の否定)』もあり
歌詞はドイツ語・フランス語・英語を混在させている。

そして自分もファンであるセリエAインテルも7年ぶりにチャンピオンズリーグ出場を果たし、好成績を収めている。

これからが本当に楽しみだ。

ちなみに世界第1号となった渋谷のチャンピオンズリーググッズ専門店(KAMO)では、店内で一日中このアンセムが鳴り響いている。

犬と月/BONNIE PINK


ちょうど今から20年前にリリースされた
BONNIE PINKのシングル曲。

『Heaven's Kitchen』でハマって、期待していた頃に出会った一曲。

物語が立っている歌詞で、上を見上げてトボトボ怯えて歩く《犬》と、孤独を隠して黙ったまま見下ろしている《月》が登場してくる。
その二つが共鳴していくんだな。

そんな特異な世界観はリリース当時の自分に
到底理解すらできず、ただメロディーの良さが好きだった。

改めて今となって聴くと、やはり編曲者の
トーレ・ヨハンソンの仕事は凄いなと思う。

終始オルガンの音が印象的で、この曲の世界観を上手く表現している。

途中で急に入ってくる低いギター音すごく
アクセントになってる(これもオルガンか⁇)

サビの前に管楽器を入れて盛り上げておいて、
そこからのサビではマイナーコードを多用し
高低差をハッキリ強調して曲一番のハイライトに深みを持たせている。

良い曲なのは間違いないんだけど、なんか
それだけに留まらない不思議な曲なんだよな。

《月》というワードからか、秋に聴きたい
一曲でもあるね。

[Sg/犬と月 収録]

ロックンロール/くるり


くるりってバンドがもたらしたモノ。
なんか沢山あるね。

ボーカルがメガネかけていいんだ。
等身大でいいんだ。
大学生の延長みたいでもいいんだ。

そこにバンドの良さがあればいいんだ。

2004年に、この曲をCSで初めて聴いた時の
衝撃は今でも鮮明に覚えている。

「何だこのイントロは⁉︎」
「何がこの変則的なドラムは⁈」

まず、この曲のドラムは当時加入した、
クリストファー・マグワイアってメンバーが
とにかく凄いんだ。
この人ならではのドラミング。

ドラムで一番高い音のスネアの当て方が
特徴的で、日本人にはなかなか出せない感性だと思った。
この『ロックンロール』って曲名も、彼の
MCから決まったらしい。

ロックンロールの原点と言える8ビートで
基本に忠実な構成ながら、ギターリフや
細かいトコで、しっかりくるりっぽさを出している。

とにかくイントロでのギターが変態だw
良い意味でね。

MVでは冷蔵庫でフロント3人のギター・ベースどれもリッケンバッカーで演奏している。
なんかそれが当時カッコよかったな。

シンプルながら、奥が深い代表曲。

[AL/アンテナ 収録]

ちゅるりちゅるりら/でんぱ組.inc


この曲がリリースされた2014年といえば、
日本のポップカルチャーである『アイドル』『アニメ』『Kawaii』などが世界に浸透してきた時代だったと思う。

それに合わせ、きゃりーぱみゅぱみゅが台頭してきて、そのブームを牽引していった。

なんかそんなアイドルの曲にも勢いがあった。

それを象徴するかのような、でんぱ組.incの曲。

当時の《日清カップヌードル》のCMで
大々的にフューチャーされて、これでこのアイドルグループを知ったって人も多かったと思う。(自分もその一人だ)

CMではサビからの部分だけだったけど、
なんかOiパンクに通ずるノリが耳に残った。

改めてフル尺で聴いてみると、サビだけじゃなく、曲全体がゴチャゴチャしながらも、しっかり要所に美メロを取り入れた素晴らしい曲だと気付く。

それが前山田健一(ヒャダイン)の仕事だと
知って、なんか腑に落ちた。

ロック・ダンスミュージックを掛け合わせた
音楽を中心に、そこにオリエンタルな和テイストを盛り込んだのは、海外を意識してのことなんだろうか?

時代を見据えて、それをやってたら、やっぱ
ヒャダインは凄いと思った。

グループ自体にあまり興味が湧かなくても、
すごく好きな一曲だ。

[Sg/ちゅるりちゅるりら 収録]

あこがれ/Keishi Tanaka


なんか綺麗な曲が聴きたくなると、これを
選んでしまうって好きな歌。

Riddim SaunterボーカルKCのソロ曲で
作詞/作曲も、彼が手掛ける。

現在まで3枚のアルバムをリリースしているが、一番聴いてる回数が多いのは、
今回紹介する曲も収録されている2ndかもしれないな。

アルバム全体のバランスが良い感じで、
この曲もそれを担っている。

歌とストリングスの構成が中心となり、
ストリングスがボーカルの引き立て役って
訳じゃなく、曲全体の引き立て役となっている。

ただ構成がシンプルな分、メロディーの良し悪しが如実に表れがちだが、それに余る程メロディーが素晴らしく、前バンドで作曲やってなかった人が作ったとは到底思えない。

声もさることながら、中盤からの音域上げて
歌い上げる展開のところは特にスゴイ。

そこで初めてフルートを使うってセンスが良い。

それに引きつけられて、ドラムなどが入ってくるんだけど、控え目ながら良い厚みを加えてくれているね。

そして多幸感あるMVと歌詞がリンクしてくる。
新郎新婦が抱き合うシーンで、この曲は
「あこがれ」って曲名だったと気付いた時に
鳥肌が立った。

そんな素晴らしく繊細に作り込まれた一曲。

[AL/Alley 収録]