自己満的音楽生活ノススメ

「今日の一曲」と題しまして、自分の好きな曲を勝手にレビューします。あまり批評はせず、好きなトコだけ語ります。

桜の栞/AKB48


今日から3月に入った。
言わずもがな卒業式シーズンだ。

学生達は思い思いの卒業を迎えるのだろう。

それに欠かせないのは、卒業ソングだ。

それぞれ、この時期に合う好きな曲があるのかもね。

自分の中で卒業ソングといえば、前にもレビューしたが、斉藤由貴の『卒業』だ。

この世界観に勝る卒業ソングは俺には無い。

けど、最近のだと今回紹介するAKBの一曲。
とは言え、8年も前の2010年リリース。

女声合唱曲で、本当に綺麗で初めて聴いた時は、思わず鳥肌が立ったほど。

なんちゃって合唱曲ってわけじゃなくて、
荘厳な雰囲気のある合唱曲と言える。

歌詞は秋元康で『桜の花』を、
《別れの栞》《涙の栞》《未来の栞》
《希望の栞》《心の栞》《あの日の栞》
と比喩的に表現している。

曲はマイナーコードを多用して、切ない感じを出しているね。

この曲のキモを作ったのは、アレンジャーの
光田健一という人だろう。

ウィーン青少年音楽祭という合唱コンクールにて、日本代表として参加したという経歴の持ち主らしい。

そしてMVの監修は岩井俊二監督。

すごいメンツだな〜〜

2011年あたりから、一部の音楽の教科書にも
掲載されている一曲。

卒業式で聴いてみたいなぁ。

[Sg/桜の栞 収録]

majority blues/チャットモンチー


チャットモンチーが突き抜けた‼︎」

この曲を初めて聴いた時の感想だ。

前のレビューでも言ったが、デビューしてからチャットモンチーが大好きだった。

さらに言えば橋本絵莉子の曲が好きだった。

けど、ドラムス高橋久美子が脱退してから、公式な新メンバーを入れずに活動する2人は潔いなと思いつつも、やっぱ曲を聴いてもイマイチ響いてこなかった。

そんなチャットモンチー離れが顕著だった
ある時に、首都医校のCMでこの曲を聴いた。

感想は冒頭に上記の通りだ。
めちゃめちゃ響いた!!

サビの途中いきなり高音にハネる所にこそ、
橋本絵莉子の真骨頂を感じた。

演奏は全て二人がやって、サポートを一切入れずに制作した一曲らしい。

橋本曰く「過去の"わたし"も、
現在の"わたし"も、報われる曲にしたい」
って意図があったらしい。

マジョリティ(多数派)の中にも、
マイノリティ(少数派)が存在する。
そこに人間味がある。

この曲から一年後くらいにチャットモンチー
解散を発表した。

その現実と照らし合わせて聴くと、
この曲こそチャットモンチーの集大成なんじゃないかなと思えた。

バンド解散後も、橋本絵莉子には音楽活動を続けてほしいと願う。

[Sg/majority blues 収録]

Same Side/WANDS


WANDSと出会えていなかったら、自分の人生は大きく異なっていた。

そう断言できるバンド。

WANDS語るだけで、居酒屋2時間は居れる‼︎

WANDSは3期まであって、代表的なボーカル上杉昇は実は2期までで、3期は別のボーカルがやっていた。
(3期メンバーの活動は短かった)

その上杉昇WANDSがPOP路線で成功し続けていくことが歯痒かった。

彼はグランジを好むロック志向の強い人だったからだ。

『時の扉』『世界が終わるまでは』など
大ヒットを飛ばした後は、徐々にその路線から外れ、シングル曲でもロックテイストになっていった。

上杉昇も、レーベルへの恩義を十分果たしたと思ったのかもしれない。

セールスも落ち込み、ファンも困惑した。

そのPOP路線のファン離れを決定付けたのが、
今回紹介する一曲だろう。

紛れも無い名曲である。

切ないアコースティックギターで始まり、

♪太陽はいま街中を 血の色に染めて〜

えっ!?
いきなりそんな歌詞出ちゃう⁇

でも、大人になると哲学的な歌詞だったんだと理解できる。

メロディーと歌詞は殆ど上杉昇が作り、
最初はアルバム用に英語詞で、がなるように
歌っていたという。

完成した曲も、そこまでではないかもしれないけど、サビではかなり力強く歌っている。

サビでガンときた後、戻るAメロが本当に綺麗で、曲の中で一番好きな部分である。

WANDS解散後も上杉昇は、この曲が自分の音楽人生のターニングポイントになったと言っていた。

音楽好きな人に評価してほしい一曲だ。

c/wの『Sleeping Fish』も名曲だから、
今度レビューしよ〜〜

[Sg/Same Side 収録]

【es】-Theme of es-/Mr.Children


この8cmシングルを買ったのは、中学時代。
ミスチルに、のめり込んだ時期に自分で買ったCDで、この曲をテーマとしたMr.Children
ドキュメンタリー映画も上映されていた。

当時は《本・CD・映画》で【es】三部作‼︎
なんて言われたりしていた。

曲の話しに戻すと、すごく難解な歌だなぁ
ってのが第一印象だ。

それは今聴いても、そんなに変わらないかも。

バラード、ポップス、ロック…なんかどれにも当てはまんない気がするし、一言で表現できる曲でもない感じがした。

最初に出てくるAメロとBメロは、一回しか
使わずに、サビ終わりからは転調させて、曲の風貌をガラっと変えている。

こういった手法が、一言だけ言い表わせない
この曲のキモなんじゃないかな。

これは95年リリースだから、もう20年以上前の曲ながら、歌詞を見ても一切古さを感じない。

それだけでも桜井和寿はスゲェなと思った。

ちなみに映画(観に行った)で説明してたけど、
【es】ってのは心理学用語で"自我"の一種を
指す言葉らしい。

シングル「everybody goes」と「シーソーゲーム」の間に、この曲を持ってきた事で、バンドの懐の深さを感じた。

あまりライブで披露されない一曲。

生で聴けた人は羨ましいね。

[Sg/【es】-Theme of es- 収録]

©️Monkey Man/AMY WINEHOUSE


2011年、27才の若さでアルコール中毒により
急逝した歌姫。

薬物中毒・アルコール依存症、泥酔してライブで歌えない…

いろんなスキャンダルがあったが、
歌は間違いなくホンモノだった。

ソウル・R&B・ジャズ、いろんな音楽を
歌っても、全てAMY WINEHOUSE色になった。

そして今回紹介する曲はSPECIALSのカバー。

SPECIALSとは1970年代後半に結成された、
白人・黒人構成バンドで、SKAという音楽を
世界中に知らしめた先駆者的バンド。

1980年に日本ツアーを回り、最終公演の
中野サンプラザにて「ライブ直前に観客が席を立つ行為があった場合は公演を中止する」と、お達しがあってSPECIALSは同所でのライブをキャンセル。

そして急遽、新宿のディスコで振替公演を果たして、客たちは踊り狂ったという逸話を持つ。

やっぱSKAとはダンスミュージックなんだ。

この曲のベースラインが、本当にクールで、
体が自然に動いてしまう。

下にリンクした動画はその時の映像で、
自分自身もう何回見たかわからない。

その関連動画として、初めてAMY WINEHOUSEを知った。

本当に衝撃的だった。

酒やけしたようで、決して伸びやかではない
ハスキーボイス。その佇まいと所作。

一挙手一投足、全てがカッコ良かった。

後から作詞/作曲もやると知って、
とんでもないシンガーだと思った。

特に向かって右側のコーラス2人が軽快で
楽しそうだ。

今回紹介するこの曲は、日本盤のボーナストラックとして収録されている。

輸入盤には入ってないから注意。

[AL/Back to Black 収録]
原曲 -SPECIALS-

AMY WINEHOUSE ver.

©️HOTARU NO HIKARI feat.AIR/SNAIL RAMP


『SKA』というジャンルに触れたのは、
SPECIALSやMadnessではなく、往年のSKA好きからしたら亜流の『SKAパンク』だった。

それが高校時代に知ったSNAIL RAMPだった。

「MIND YOUR STEP」がスマッシュヒットしたあたりから聴くようになり、そこから数年後にオーセンティックなSKAも好きになっていった。

当時3ピースバンドながら、メインボーカルをとる人が曲によって違うってのに、すごくカッコよさを感じてた。

やはりメインはベースのTAKEMURAだったが、
自分はギタリストAKIOがボーカルをやる曲が好きだった。

独特のしゃがれ声が特徴。

今回紹介する曲もAKIOボーカルで、客演に
AIR車谷浩司を迎えている。

Spiral Lifeボーカルの人ね!!

原曲は、卒業式定番の「蛍の光

元々は「Auld Lang Syne」という、
スコットランド民謡で、作曲者は未だ不明。

そこにオリジナルの歌詞と周知の日本詞。
そして原曲の英語詞を上手く織り交ぜている。

みんな知ってる曲を、こうもカッコよく
表現できるのかとリリース当時思ったな。

AKIOのダミ声とAIRの爽やかな声が相まって、ものすごくバランスがいい。

今も聴いてるSNAIL RAMPが大好きだ‼︎

[AL/GRAVITY 収録]

©️漂流教室/YUKI


今や俳優としても定評のある峯田和伸が率いる
銀杏BOYZの曲と元JUDY AND MARYボーカルYUKIの相性がすごく良い。

クレジットだけ見たら異色だけど、銀杏BOYZ『駆け抜けて青春』での共演で、すごくそう思えた。

クラスの片隅でパンクを聴いてる男子と、
クラスのヒエラルキーのトップにいる女子が
リンクしたよう。

そして、銀杏BOYZトリビュートアルバムに
YUKIの名前が!!

しかも、大好きな名曲『漂流教室』だ!!!

これは期待できると思ってハードル上げて
聴いたら、その上をいく仕上がりだった。

この一曲のためにアルバム買ってもいいと
思えるほどに。

やっぱ現役アーティストのトリビュート盤に
ハズレないって自論は正しかったな〜

シンセが強い演奏だけど、原曲で印象的な
ギターフレーズはしっかり踏襲している。

Aメロとサビのパートのメリハリがはっきりしていて、よりサビが引き立つ。

間奏なんかは、正にYUKIワールドと言える。

独特な伸びのある歌声がすごく良い。

よくカバーって褒め言葉として、原曲を自分のモノにしていると表現されたりするけど、やっぱYUKIが歌っても銀杏BOYZの曲なんだなぁ〜

銀杏BOYZYUKIのイイトコ取りといった方が、自分にはしっくりくるかな。

♪今まで出会えたすべての人に出会えたら、
どんなに素敵なことだろう

素晴らしい曲を聴かせてもらった。

アルバム名も銀杏BOYZそのものって感じ。

[V.A/きれいなひとりぼっちたち 収録]
原曲 -銀杏BOYZ-

YUKI ver.

漂流教室

漂流教室