自己満的音楽生活ノススメ

「今日の一曲」と題しまして、自分の好きな曲を勝手にレビューします。あまり批評はせず、好きなトコだけ語ります。

A Mi Manera/Gipsy Kings


この曲は、2016年メッチャ聴いた。

ふと、吉瀬美智子が出てる缶コーヒーのCM曲で流れていて知った。

それは、南米の原風景からコーヒーを焙煎するシーン、そして現地の人達がコーヒーを笑顔で飲んでいるという内容。
その情景と、切り貼りはされてるけど曲がピッタリ合っていた。

原曲はFrank SinatraのMy Way(英語詞)で、ジプシーキングスはスペイン語でカバーしている。
厳密に言うと、フランスで生まれた曲らしいけど、もう原曲はシナトラでいいと思う。

SEX PISTOLSから尾崎紀世彦まで世界中で幅広くカバーされていて、世界で2番目に多いという話もあるらしい。
(ちなみに1番はThe BeatlesのYesterdayみたい)


正直な自分の以前からのイメージとしては、

*マイウェイはオッサンがカラオケで歌う曲

*ジプシーキングスは空耳アワー常連

そのくらいにしか思ってなかった。

けどその2つが相まった時、すごく素晴らしい曲になっていた。

この曲は前述の通りスペイン語だから、曲全体にラテンの雰囲気が漂っている。

そうさせているのは、フラメンコギターとコンガのような打楽器だろう。

途中からタンバリンが入って、ギターのストロークも強くなり、どんどん高揚してくる。

そしてCMでも一番印象的だった、ボーカルの「Lo lai, Lo lai〜」の連呼部分だ。

そこの力強さがツボだった。

これは原曲に無いアレンジで、そこが本当にカッコいいんだな。

[AL/GREATEST HITS 収録]
原曲-Frank Sinatra-

Gipsy Kings ver.

ROCKIN' MY HEART/P.M.9ers


解散していたり、活動休止中だったりするアーティストのトリビュート盤より、現役活動中アーティストのトリビュート盤の方が、愛を感じるんだな。

そんな現役バリバリの矢沢永吉の楽曲を、いろんなバンドがカバーするという企画のアルバムからの一曲。

ハイロウズ奥田民生など錚々たるメンバーの中で、初めて見るバンド名があった。

それが【P.M.9ers】で、夢のバンドだった。

Hi-STANDARDのKENサン/恒サンに、ボーカル&ベースとしてLOW-IQ 01が加わったスリーピースバンド。
この一曲のためだけに結成された。

そこにあるのはYAZAWA愛のみ!!

長嶋監督の名言を借りるなら、
正に『夢のドリームチーム』だね。

このCDがリリースされた2001年といえば、ハイスタ活動休止に憔悴していた時期だっただけに、本当に嬉しかったのを覚えてる。

曲自体は知らなくて、矢沢永吉の曲では珍しいのかなぁ全英語詞だった。

言わば即席バンドなんだけど、この3人のスキルが重なるととんでもないグルーブが生まれていた。

特に巧みな二人を引っ張る、恒サンのドラムは圧巻だ。

KENサンのコーラスもこの曲に不可欠になっていて、ギターのリフは圧巻だ。

LOW IQのボーカルもさることながら、ベーシストとして間奏でのチョッパー弾きは圧巻だ。

この3人の音がもう、圧巻なんだ。

一度だけCDリリースライブで披露されたらしく、そこにいた人はラッキーだったと思う。

[V.A/JOYRIDE 収録]
原曲-矢沢永吉-

P.M.9ers ver.

Teo torriatte(Let Us Cling Together)/手嶌葵


今回から土曜日までの6日間、
『愛すべきカバー曲週間』と銘打って、個人的に好きなカバー曲を勝手にレビューします。

原曲も載せるので、聞き比べてみて下さい。

前にも言ったけど、自分はカバー曲には大きく分けて二種類あると思っていて、商業的に感じるカバーと、リスペクトを感じるカバーがあると思っている。

前者には、何も感じない。
後者からは、愛を感じる。

モチロン、自分が好きなのは後者である。

手嶌葵は映画の楽曲カバーCD買ってから好きになったアーティストで、歌は抜群に上手いが、深く聴かせるタイプだからか、ファンには届くが一般ウケはしないだろなという印象だった。
月9主題歌に抜擢された時は、そこから飛躍するかと思ったんだけどね。

この曲は、邦題”手をとりあって”というQUEENの楽曲だ。

親日家であったボーカルのフレディー・マーキュリーが、英語で作ったこの曲の歌詞の一部を、翻訳家に日本語にしてもらった一曲。
なので、サビの部分を英語で歌い、次に来た2回目のサビを歌詞をそのまま直訳した日本語で歌っている。

1976年当時、QUEENが特に日本で評価されていた事が本当に嬉しかったらしいね。

数々のアーティストにカバーされている曲ではあるが、何かのCMで起用されていたこ手嶌葵のカバーを聴いて鳥肌が立った。

抑えながらも、力強く歌うという一見矛盾してるような歌唱力にも脱帽した。

最後、子供達のコーラスと一緒になる所は本当に感動して、そこでまた鳥肌。

当時はCD販売はされていなくて、普段はやらないダウンロード版を購入したほど。
その後にリリースされたBest盤には収録されたから、是非そちらでチェックしてほしい。

[AL/Aoi Works〜best collection 2011-2016〜 収録]

原曲-QUEEN-

手嶌葵ver.

シュガープールでつかまえて/THE MiCETEETH


アンニュイなボーカリスト次松大助率いる、1999年に大阪で結成されたマイスティース

インスト曲もあるが、基本日本語詞での歌モノ中心のSKAバンドである。

活動が10年経った2009年に一度解散してるが、現在は復活を遂げて、東京や大阪でのライブを中心に活動している。

2000年前半あたりの、スカ/ロックステディブーム期に牽引していたバンドと言えるだろう。

特にその手のバンドは、関西から良いのが出てきていた印象。

活動休止前に、ふとSPACE SHOWER TVを家で見ていて、当時マイスティースの新譜として紹介されていて、あまりの良さに身震いした一曲。

一応マイスティースの曲は以前から何曲かは知っていたけど、CD買うには至ってなかった。
けど、この曲はシングルでも買うゾ!!
(自分は基本、シングルは買わない派)

調べてみたら、このシングルの後にアルバムがリリースされるのを知った。
もちろんこの曲も収録されて。

シングルを我慢して、このアルバム買った。

この曲は一人でゆっくり酒でも呑みながら聴くようなオーセンティックなスカではなく、よりPOPさを強調したロックステディって感じ。

管楽器が前面に出てくるのではなく、ギターと鍵盤が曲を牽引していく。

終始ゴキゲンな感じで、こんな明るいマイスティースもアリだなぁと思った。

こんな陽気なボーカル次松大助も初めてだ。

和田アキ子の名曲を彷彿とさせる、
「笑って ゆるして〜」ってサビのフレーズも、次松大助なら本当に許せてしまう。
何をなのかはワカランけど…

イントロからのハッピー感がずっと続く、マイスティース流のラブソング。

[AL/CONSTANT MUSIC 2 収録]

今日からスタート/KONCOS


Riddim Saunterの佐藤寛と古川太一でスタートした、コンコス。

ギターだった佐藤寛は、そのままにボーカルもとるようになり、ドラムだった古川太一は鍵盤に変わっている。

特に古川太一はKONCOS結成が決まった後に、ピアノを猛練習したらしい。

2012年にALLENGEというファッションブランドの音楽制作をキッカケに結成された二人組。

歌詞は全て英語だったRiddim Saunterに対し、KONCOSは日本語の響きに重点を置いている。

2ndALまではこの形態で、3rdALからドラムの紺野清志が加入している。
当初は古川太一がドラムやっていたのもあって、他の人のドラムを入れるのには抵抗があったらしい。
しかし音に厚みが出た分、やはりドラムは必要だったのかなぁと思う。

今回紹介する曲は、ドラムが加入前の2ndALからの一曲。

正直このアルバムのツアーでLIVEを観に行った事あったけど、CDとは全然違っていて、正にパンクバンドの様相でカッコよかった。
その後にCD聴いても、落ち着きすぎてる感は否めなかった。

そして最近になって、下記の動画に辿り着き、素直に感動した。

”ミュージシャン冥利につきる”って何だろう?

テレビ出て、CD売って、ライブ動員して、、
それもあるだろう。

紅白出て、ベッキーと不倫する。
…それもまぁ、あるだろう。

けど、やはりこの動画が全てなんじゃないかなと思う。

自分はミュージシャンではないから、成功してるバンドなどを見ても、凄いなとは思えど、嫉妬心などは全く芽生えない。

けど、この瞬間のKONCOSは正直羨ましかった。自分もこうなってみたい!

ミュージシャン冥利につきる瞬間だろなぁと。

何回見ても、素晴らしい動画だ。

[AL/街十色 収録]

雨/PETROLZ


2016年の大晦日に、NHK紅白歌合戦を見ていて、星野源の「恋」に着目していた。

ガッキーと恋ダンスやるのかなぁ??

結果は、恥ずかしがりながら少しやったね。

けど、それ以上に気になった事があった。

星野源のバックでギター弾いてる人が、自分が好きなバンドであるペトロールズのボーカルにそっくりだったのだ。
モチロン主役は星野源だから、バックバンドはあまり画面には映りこまない。

たまらずネットで確認したら、やはりペトロールズの長岡亮介だった。

東京事変でサポートメンバーだったのは知っていたけど、星野源のツアーでもギターを弾いてるのは、全く知らなかった。

星野源の歌声は、言わずもがな素晴らしい。
(1stALを発売日に買った俺、プチ自慢w)

けど、長岡亮介の歌も素晴らしいというのを伝えたい。

まずペトロールズというバンドは、少し普通のバンドとは趣向が違う。

2005年に結成されて、ライブ会場でのみCDが売られ、全国流通させた唯一のフルアルバムがリリースされたのが2015年。結成から10年経ってからである。

しかも普通のCDジャケットのサイズではなく、三角形の紙ジャケット
ウチのCD収納ラックに入らない…笑))

けど、才能はホンモノの3ピースバンド。

このアルバムで一番好きな曲がコレ。

長岡亮介の、甘えたようで色気のある声と、歪みつつも芯が太いギター。
それらが相まって、凄くノスタルジーに聴こえるんだな。

下記の動画では長岡亮介の弾き語りスタイルだけど、この曲の魅力を伝えるには、うってつけだと思う。

とにかく多方面のミュージシャンから敬愛されてるペトロールズ。
フルアルバム一枚だけしかリリースされてないのに、もういろんなアーティストがペトロールズの曲を演奏したトリビュート盤が出ているのも、それを裏付けてるね。

[AL/Renaissance 収録]

始まりに/片平里菜


福島から日本中に知れ渡ってほしいと思えるシンガーソングライター、片平里菜

福島市出身で、メジャーデビューしたあたりから、活動拠点を東京に移している。

ギター弾いて歌うスタイルで、「ギタ女」アーティストだ。
特に同性から支持されているみたい。

やはり一番特筆すべきは、世界的ギターブランド[Epiphone]の日本人女性初の公認アーティストになったことだろう。

高校三年生からギターを始めたというから、やはり才能あったんだろうなと思う。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのベーシスト山田貴洋がプロデュースしたこの曲で片平里菜はデビューした。(配信限定Sg)

自分も片平里菜という名前は知っていたけど、曲を聴いたのはこれが初めてだった。

持論として、冒頭10秒聴いて良いと思えた曲は、全体通しても絶対に良い曲。ってのがあるけど、その典型みたいな一曲。

本当に出だしのAメロが秀逸なんだな。

そこだけで鳥肌立ったのを覚えている。

ギターも上手い。
曲作りも達者。

けど、やはりこの人の魅力は歌声だろう。
掛け値なしに、天性のモノと言える。

音域が広いのもそうだけど、優しく歌う所と少し毒ついた感じで歌う所など、歌だけでいろんな表情を見せてくれる。
いろんな著名なアーティストがその歌声に惚れ込むのも理解できるね。

福島市でのフリーライブで一度生歌を聴いたが、想像以上だった。

普通に喋る声は、風邪ひいてるのかな?って感じだったけど、歌になるとスイッチが入る。

もっと売れてほしいと思ったね。

BRAHMANTOSHI-LOWが言ってた。

「お前は紅白を目指せ」

[AL/amazing sky 収録]