自己満的音楽生活ノススメ

「今日の一曲」と題しまして、自分の好きな曲を勝手にレビューします。あまり批評はせず、好きなトコだけ語ります。

Let There Be Light/JUSTICE


もう10年前になるのか…

フランス産エレクトロの雄”JUSTICE”

その名を世界中に知らしめた2007年リリースのデビューアルバム。

Xavier&Rosnayから成るエレクトロ・デュオ。
個人的に前者の”グザイェ”って名前が、なんかカッコイイんだな。

トラック作りで、あまり生音とシンセを多用せず、基本パソコンで作成している。

新しい音楽ながら、どこか古き良き時代の音も垣間見える。
そこが自分には新鮮だった。

きっと最初にJUSTICEの楽曲を紹介するなら、ライブでは会場でシンガロングが起こる歌モノを代表する名曲”D.A.N.C.E.”が適してるのだろう。

実際自分もD.A.N.C.E.から入ったし、これがあったからJUSTICEは今の地位があると言っても過言ではないと思う。

けど、アルバムを通して聴いていた時に、一番衝撃だったのが今回紹介する曲だった。

JUSTICEの楽曲で好きな部分を挙げるとすれば、やはり無機質なベース音だろう。
現代的なトラックに、この古めかしいゴリゴリしたベース音がたまらない。

それを一番表現してるのが、この曲だ。

特にベースの入り方がカッコよく、それがスイッチになって、音が押し寄せてくる。

そうなると普通はどんどん音を足していくのがセオリーな気がするけど、急に音が減ってシンセ音だけなったりする。
けど、曲の勢いは保たれているのが凄い。

ラジカセで聴いてて、終盤特にカッコイイ曲だなぁ…なんて思っていたら、衝撃が走った。

曲が急にキレイに展開したのだ。(動画3:31〜)

混沌とした世界に、光が射したような感覚に落ち入り、なんか救われたような気さえした。

このJUSTICEってアーティストはヤベェぞ。

一曲目にゴジラのテーマみたいな曲で始まり、二曲目が今回紹介した曲。
その流れから、三曲目D.A.N.C.E.へと移行していく。

このアルバムは後半特に評価されている作品みたいだけど、自分はこの冒頭三曲の流れが凄く好きなんだ。

イヤホンで聴くより、スピーカー通した方が音が広がるから、そっちの方がオススメ。
マスタリングの妙だね。

そしてJUSTICE全ての楽曲は、ライブだと変貌を遂げる。

ライブ行った後にCD聴くと、なんか物足りなく感じてしまうほど。

また単独で来日してほしい。

[AL/†cross 収録]
CD ver.

LIVE ver.

3rd HOTEL/chelmico


普段から基本トバしたいYoutubeの広告動画だけど、ある時に目に留まったコレが凄く気になった↓↓↓

あれ?DOTAMA⁉︎鎮座もいるな〜〜
んでなんか、すごく好きな感じの曲で速攻調べた。

〈lute〉という、音楽を中心に国内外の新たなカルチャーシーンを取り上げる、日本初のInstagram Storiesメディアの紹介動画だった。

どうやら、音楽レーベルではないらしい。

現代っぽい感じなコンセプトあるね。

その中で紹介されてたのがchelmico(チェルミコ)だ。上記の動画でラップしている。

2014年に結成したMC RACHELとMC MAMIKOから成る、2人組女性HIP-HOPユニット。

互いの名前の後部を合わせてchelmicoね。

金髪のRACHELの方が主にラップを担当し、ショートヘアーのMAMIKOがラップと歌を担当している。

歌、ラップ共に高いスキル持っている二人だと思うし、なんか聴いてて耳に残りやすい。
歌の部分はしっかりハモるし。

RIP SLYMEに影響されてるって言ってたのも納得できる。

1stALすぐ買って、聴いたら全体的に良くて、こりゃ当たりだと思った。
(個人的に客演の男性MC陣は要らないかな)

今回紹介する曲は、そのアルバムの真ん中あたりに入っていて、抑えめなチルアウト系なトラックなんだけど、途中から曲の最初の雰囲気と逆行するかのように、ビートがガンガン煽ってくる。

それにしっかり付き合えるRACHELのラップスキルが光っている。

ライブでは生楽器ある分、CDとトラックが少し違ってるかな。

「下の名前で呼んで」っていう女性ならではのフレーズが印象的だね。

これからもっと飛躍してほしいアーティスト。
常に仲良しでいてほしい二人。

[AL/CHELMIKO 収録]

ラビリンス/MONDO GROSSO


14年振りにMONDO GROSSOが新譜を出す。
しかも女性ボーカルをフューチャーした上での日本語詞。

これは楽しみだと色めき立った2017年。

やはりトラックメイカーとして好きな大沢伸一が、今の時代どういったアルバムを作るのか、すごく興味あった。

そのアルバムのリリースより前に発表された、このリード曲。

音源より先にYOUTUBEでMVを見たんだけど、正直ヤラれたね。

2017年今現在で、今年一番印象に残ったMVだったかも。

ボーカルを務める、満島ひかりが良い。

どこか寂しげな抑えた歌い方もさることながら、醸し出す妖艶な雰囲気が伝わってくる。

そこに残る、どこか少女っぽさもある。

トラックはフレンチHOUSEっぽい仕上がりで、最初リズムをあえて芯を外してるような感覚がした。

コード進行、メロディー共に同じフレーズをループさせる手法な曲だけに、トラックのアレンジにすごく凝っていて、全く単調になってないのは流石だ。

MVでは香港の街中ロケなんだけど、曲の雰囲気とはかけ離れたような、雑多とした街並みなんだけど、それがすごく曲とマッチして見える。
これも偏に、満島ひかりの魅力なのだろう。

アルバムリリース後に、MONDO GROSSOとしてミュージックステーションに出演した時も良かった。
大沢伸一がベースを弾いて、隣の満島ひかりが歌唱部分で全く動かずに歌い上げていたのが凄くカッコ良く見えた。

今年のFUJI ROCKでも生歌披露したみたいで、本当に行った人は羨ましかった。

[AL/何度でも新しく生まれる 収録]

ONLY YOU/安室奈美恵


2018年9月16日をもって引退を表明した安室奈美恵

自分も一応アムロ世代だから、突然の発表にビックリした。

本人、スタッフが熟考して決めた決断なんだろうから、尊重してあげたい。

自分は《日本人》《女性》《ソロシンガー》で真っ先に思い浮かぶのは、安室奈美恵だ。

夜もヒッパレMCからアムラー現象、そしてシンガーとして第一線で活躍して、39才でも衰えないのはスゴい。

今ではライブで一切MCやらないので有名。
孤高のアーティストってな印象。

特に同性に好かれる人は魅力あるんだろうね。

安室奈美恵の曲を全て聴いたわけじゃないけど、自分が知りうる中で一番好きな曲がコレ。

EUROというヨーロッパの国別で争う四年に一度のサッカー大会があって、それの2012年で行われた大会のNHK中継テーマ曲だった。

優勝は2010年W杯から連覇の、我がスペイン!!圧巻だったね。
ココ語ったら長くなるよ〜〜

曲は英語詞で、最初音程低いトコから歌が入って、サビで突き抜ける感じがたまらない。
上手く抑揚をつけていて、伸びやかで凄く良い。

サッカー中継テーマソングといえば、ロック調な曲が主流だった時代に、あえてこの爽やかなエレクトロ調の曲を起用したのが、とても良く耳に残った。

いろんな人に伝えたい一曲。

[AL/UnControlled 収録]

BEAUTIFUL DREAMER/Weekenders


本当に10年前くらいは、HOUSEやラウンジポップと評される、電子音楽と生音をミックスしたような音楽の全盛期だったと思う。

実際に我が郡山市のクラブシーンも、こういったイベントが沢山あった。
郡山CLUB#9の”summy”とか。

最先端なオシャレ女子は、みんな好きな音楽だった(と思う)。

そのシーンを牽引していたFree TEMPOと同じ仙台出身のWeekendersというアーティストもまた人気があった。

仙台は特にアツかったのかと推測できるね。

DJスズキシンイチと新人クリエイターのワタナベノボルのユニット。

スズキシンイチは、Forestnauts Recordsという自主レーベルも運営している。

この曲はボーカルに吉田聡子(Satokolab)を迎えた、歌モノHOUSEで、エフェクトかかってるけど、歌声に魅了された。
ハウスは特に女子ボーカルと相性が良い。
(SatokolabのCDもオススメ)

メジャー感が溢れるキラキラした明るい曲調で、ピアノが前面に出て曲を引っ張っていく。

でも終始明るいのではなく、時折見せる哀愁感もアクセントになって、曲自体の明るさを際立たせている。

メロディーが全然重くないから、とても聴きやすく、ジャンル問わず良い曲の典型といえる曲構成。

気分が乗った時に聴きたい一曲だ。

[miniAL/BEAUTIFUL DREAMER 収録]

Trees/Free TEMPO


もう10年くらい前になるか、後輩の車に乗っていた時のカーステレオから聴こえてきたCDに耳に止まった。
それは一定のリズムの上にメロディーとなるシンセやギターが乗っていて、基本インストなんだけど、たまに歌モノもあって、素直に好みだった。

「これ何のCD?」

「あっ、これフリーテンポっす」

初めてHOUSEってジャンルに触れた日だ。
そこから、ハウス・エレクトロなど打ち込みのダンスミュージックにハマった。

Free TEMPOはDJ半沢武史がやっているソロプロジェクトで、アパレルブランド〔theory〕のBGMや、多方面のアーティストと共演して活動していた。
現在は活動を休止している。

個人的にHOUSEってジャンルの名義はなかなか説明しにくいけど、前述通り4つ打ちのリズムに、メロディーが乗っているといった表現が一番わかりやすいかな。
フィジェットHOUSEなど、○○HOUSEと呼ばれるジャンルも多い。

と言いつつ、今回紹介する曲は一番HOUSEっぽくなく、半沢武史もあえて意識して作ったという、言わばバンドサウンドである。
最初にFree TEMPOを紹介するにはそぐわない曲かもしれない。
でも曲に漂うオーガニック感やメロディーセンスは、Free TEMPOらしいと言える。

これは歌モノでogurusu norihide(小栗栖憲英)という男性ボーカルが入っていて、最初からのアコースティックギターが何とも心地いい一曲。

特に思い入れがあって、仕事で完全にオチていた時に、この曲の間奏のシンセパートを聴いて、本当に救われたんだ。(動画2:02〜)
普段あまりリピートしないけど、この時ばかりはリピートしまくった。

とにかくこのアルバムは是非オススメしたい。

ジャケットも素晴らしいから、いつかレコード化してほしいと思う。

[AL/SOUNDS 収録]

Security Blanket/PUFFY


真っさらな状態でこの曲を聴いて、PUFFYの曲だとすぐわかる人は、まずいないと思う。

掛け値なしにカッコイイ曲。

いろんな著名なアーティストが、PUFFYをプロデュースするコンセプトのこのアルバム。

この曲では横山健サン(Hi-STANDARD)が、作曲とギターを担当していて、他のドラム・ベースは初期のKEN BANDだった二人がやっている。
健サンはあまり他のアーティストに楽曲提供しないから貴重である。

まずPUFFYといえばAmiちゃんとYumiちゃんがユニゾン(同じ音程)でユルく歌うっていう印象だったけど、今回はただひたすらカッコイイ大人の女性になっている。
(ユルい曲では”たららん”も好き)

この曲の歌はAmiちゃんだけが担当して
いて、PUFFYとは違う狙いすましたようなボーカリストの一面を見せてくれる。

特にSecurityの発音が「セッキャリティー」とカッコよく歌い上げていて、それがパンク調の曲とすごく合っている。
こんな歌上手かったのか…

ギターはモロに、健サン節が炸裂している。

最初アルペジオから入るんだけど、そのギターだけで健サンの音だとわかる。

そこからの、マジでカッコイイギターリフだけで、健サン特有のリフだとわかる。

特に圧巻はギターソロだ。

自分はHi-STANDARDを崇拝しているけど、正直カッコ良さだけなら、ハイスタ・ソロ名義の楽曲入れても、一番なんじゃないかくらいキレッキレのギターソロである。

ハイスタで培った第4の武器「コーラス」も健サンがやっていて、女性ボーカルの後ろでの健サンコーラスも違和感なくて良かった。

曲展開も単調ではなく、最後はAmiちゃんと健サンコーラスのかけ合いみたいで、曲を締めくくる。

最後のアウトロは、イントロから付随してきた形で終わる。

ちなみにSecurity Blanketとは、人が物などに執着している状態のことらしい。

この曲がキッカケとなり、後に出る健サンのソロ名義1stアルバムで、Amiちゃんがゲストボーカルで参加することになった。

本当にテンション上がる一曲だ。

[AL/SPLURGE 収録]

Security Blanket

Security Blanket