自己満的音楽生活ノススメ

「今日の一曲」と題しまして、自分の好きな曲を勝手にレビューします。あまり批評はせず、好きなトコだけ語ります。

農家の悲劇/住所不定無職

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マジにハローワークで出会った3人で
結成された3人組ガールズバンドの
住所不定無職。
レビューするのは2回目かな?

ビートルズに憧れながらも、特異な
バンド感を出しているんだ。
ある意味じゃ、かなりパンクだ。
(マインドが)

今回の曲のテーマは【農家に嫁いだ嫁】
しかも若干ハタチで。
綺麗ごと抜きで大変な状況。
それを歌では、しっかり「最悪だ〜」と
表現している。
"貧しいながらも楽しい人生"これも、
「最悪だ〜」と否定してるね。
けど、豊作は喜んでいるみたいな。

農家を継がなきゃいけない長男の苦悩。
東京でバンドやりたい次男の葛藤。
これらセリフ調で吐露される心情を、
「♪年貢の納め時〜〜」って、一言で
両断してるのが面白い。

コミックバンドっぽいテイストの曲で、
メロディーが急に上擦ったりするけど、
これが狙いで、不器用に田舎を表現
しているんだな。

単調にならないように歌唱部分は、
ギターの単音弾きがアクセントになって
よりロックな感じを出している。

1st アルバムでしか出せない雰囲気が
ある一曲だ。

[AL/ベイビー!キミのビートルズはボク‼︎
収録]

農家の悲劇

農家の悲劇

to U/Bank Band with.Salyu

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稀代の音楽プロデューサー小林武史
Mr.Childrenボーカル櫻井和寿が中心
となり結成されたBank Band
それ以外のメンバーは固定せずに、
いろんな方面のアーティストを呼んでは
カバー中心に活動していた。
中島みゆき『糸』を、お茶の間まで浸透
させたのは、このバンドの功績だ。

そして初のオリジナル楽曲として、発表
されたのが結成から2年経った2006年。
とてつもない名曲が生まれた。
それが今回レビューする一曲。

ゲストボーカルはSalyu

と、その前に先日3.11から10年という
節目にTBS『音楽の日』という番組に
Bank Bandが出演し、MISIAを迎えた
新曲などが披露された。

そして『to U』も演奏されたんだけど、
ボーカルはSalyuじゃなく、出演者が
順番に歌っていくスタイルだった。
Salyu不在にネットで酷評されてたけど
「よりSalyuの凄さが際立ったな」と
思えた演出だった。

『to U』をフルに表現できるのは、
Salyu櫻井和寿だけなんだなと。

歌い出しから最初のサビまではSalyu
2番から櫻井和寿がメインを張って、
後半は掛け合いを展開していく。

Salyuはものすごく幻想的で、櫻井は
より現実的って印象がある。

その二面性が一つになるから、2人しか
表現できない部分なんだ。
最後に伸びやかな歌声を見せるSalyu
鳥肌が立つわ。

後世に残っていくであろう名曲。

[Sg/to U 収録]

銀河の誓い/MAX

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安室奈美恵と共に登場したのは、
SUPER MONKEYSというグループ

当の安室奈美恵も在籍していたけど、
ソロとなり独立し、SUPER MONKEYS
はこの後塵を拝することになる。

「それじゃいかん‼︎」と発起して、
新たに生み出されたのがMAXだ。

女性4人グループとして、安室奈美恵
とは一線を介してダンスナンバー中心に
活動し、ヒットを飛ばしていった。

その後に現れたSPEEDと比較して、
MAXは、アダルトな感じ。
SPEEDは、ヤングな感じ。
そんな住み分けがあったな。
(自分はSPEED派だった)

そんな感じでSPEED聴きまくってた頃にリリースされたMAXの一曲。

素直に「おっ‼︎良い曲じゃん」と思った。

それを、ふと最近思い出したんだ。

ディスコ調のトラックにエレキギター
強く重ねる90年代に流行った手法
なんだけど、この曲は一言に尽きる。

冒頭のアクエリアスだ。

ここの部分だけで十分な程のパワーを
感じるし、いきなりハイライトなんだ。

そして今になって、カバーだった事に
気付いた。

HIMというユニットのAQUARIUSという
一曲みたいだ。

そのユニットにSPEEDプロデューサー伊秩弘将が在籍してたのも、今となっては面白い巡り合わせだなぁ。

ただ原曲へのリスペクトは、あんま
感じないかな。

[Sg/銀河の誓い 収録]

Reflection Eternal/Nujabes

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定期的に言ってるが、自分が最高だと
思ってるバンドはHi-STANDARD

そして一番の名盤だと思ってるアルバム
は、Nujabesの『modal soul』だ。

ヒップホップというカテゴリーなら
世界一有名な日本人だと思うNujabes

その海外で広く認知されてる名曲は
沢山あるが、その中で一つ挙げるなら
今回の曲じゃないかな??

海外ウケする要素の"日本人らしさ"が
詰まってるトラックだから。
それは、すなわち"美しさ"と"哀愁"

サンプリングされたジャズピアニスト
巨勢 典子のピアノの調べの綺麗さと、
主張しない中性的な高音ボーカルの
歌声。
それにマッチするドラム音。
全ての音のバランスが完璧なんだ。
これこそ、トラックメイカーとしての
Nujabesの凄さだと思う。
気のせいくらいのレベルで、イントロで
使われてるピアノ部分は若干クリーンな
音にしてるかもしれない。
そうなら、また新たな発見があったな。

世界中でリスペクト込めたカバーを
されている名曲。

やっぱ日本人として誇りだな。
その中で良かったのも貼っておこう↓↓

[AL/modal soul 収録]

Stompy's Playground Live ver.

Into The Sun/LOCKSLEY

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やっぱLOCKSLEYはカッケーわ。
鳴らす音楽もそうだけど、バンド名も。
"R"OCKSLEYじゃないトコとかが。

ニューヨークで結成されたバンドで、
ブリティッシュなテイストのロックを
軽快に鳴らしているんだ。

特に影響を受けたんだろうなぁってのが
やっぱBEATLESなんだろな。
敬意さえ音楽から感じるから。

このボーカルが醸し出すアダルトさと
色気がすごいんだな。
それは歌い出し一発目の一節、
♪So Seventeen,ここだけで掴まれる。
ハイ!!良い曲決定。

ただ初めから全開!ってわけじゃなく、
サビまで徐々に上げていく様を楽しめる。

サビ前にはコーラスとの掛け合いもあって
楽しげなんだな。

そして期待を裏切らないキャッチーな
サビを披露してくれる。
ギターが高めの音域を弾くから、より
そう感じるんだろう。
ものすごい満足感があるんだな。

そしてYouTubeで見つけた、この曲の
アコースティック・セッションが本当
大好きで、つい何回も見てしまう。

特に手前のギターの人が、アコギを
まんまエレキのように弾く姿カッケー!
(しかも鬼イケメン)

楽しそうに演奏する人は大好きだ。
バンドっていいなぁ〜〜

[AL/DON'T MAKE ME WANT 収録]

アコースティック・セッション ver.

©️MIND YOUR STEP!/Goose house

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定例企画『愛すべきカバー曲WEEK』
今回もWEEKじゃなく単発で。

「おぉ!!」って思ったカバーを発見
してしまったんだもんな〜〜

まず原曲はSNAIL RAMPを全国区にした
代名詞的な一曲。
何度も言うが、SKAというジャンルを
一番に教えてくれたバンドだ。
(SKAコアだから亜流だけど)

当時はメロコア全盛期と言っていい。
激しい中にも、メロディーの良さが
際立った曲が多かったから、より馴染めたジャンルだと思う。

実際、メロコアの曲を弾き語りとか
シンプルにすると、すごくメロディーが
活きて良いカバーになったりする。

それをカバーしたのがGoose house

現在は活動してないみたいだけど、
個々のミュージシャンが集って、
YouTube配信とかしてたみたいだ。

だからメンバーも固定されていなくて、
それぞれが曲に合わせてカバーしてたようで、今回は女性デュオでアコギとキーボードでボーカルは2人でやっている。

何よりも言いたいのは「楽しそう」だ。
音楽やる上で、かなり大事なことで
聴いてるこっちもワクワクする。

声質が似た2人が、楽しそうに上下しながら掛け合う様がとても良いんだ。

演奏も裏打ちを基本としたSKAのリズム
が、聴き手と演者を高揚させる。

愛を感じるカバーだなぁ。

[未音源化]
SNAIL RAMP Live ver.

Goose House ver.

I Won’t Turn Off My Radio/Ken Yokoyama

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昨日から『RADIO』繋がりで、やっぱ
ものすごく印象に残る名曲を。

Hi-STANDARDギタリスト横山健サンが
ソロ名義として、ハイスタよりリリース
枚数超えてきて、確固たる地位を確立
した中で出してきた、まさかの一曲。

"まさか"と表現したのは、少しバンド
としてメンバー変更とか重なって、
あまり勢いよく活動できてなかったあたりで、こんなバンドを代表するような
一曲を作れるのかって意味。

この曲は健サンにとっての位置付けが
『キャリアを更新してる証』
正に、その通りだと思う。

抑え目なサビから入り、そこからギア
上げてパンク全開なAメロを見せる。
そのAメロ前のギターリフが、すごく
健サンっぽくて最高なんだ。

どんな時代でも自分が培った古き良き物を胸に抱いて生きていく。
それを「ラジオ」に置き換えて前向きに
捉えている。
この歌詞は響く30・40代沢山いるよ。

そして"ハイスタ第4の楽器"と自負してたコーラスも素晴らしい。
サビの部分のコーラスは健サンっぽく
奥行きと勢いを表現してくれる。
この作り方が好きだな。

とにかくキャリア重ねてから、こんな
自身の代表曲作れるのは凄いの一言だ。

あと、ホンゴリアンがデザインした
イラストジャケットやっぱ好きだわ。

[AL/SENTIMENTAL TRASH 収録]
MV

Live ver.