定価でベスト盤を買うほどに好きだ。
勝手に美空ひばりと肩を並べられる、日本を代表する女性シンガーだと思っている。
シャンソンって、こんなにも《情》を歌声に
反映させられるもんなのかと。
邦題『枯葉』とされるシャンソンのスタンダード曲が今回の原曲である。
1945年、フランスのバレエ団の伴奏音楽
として作曲され、世界的シャンソン歌手
Edith PIAFに歌詞を付けて歌われ、そこからアメリカで英訳詞でカバーしたことをキッカケに広がっていった曲。
そのアメリカではJazzのスタンダードとしても愛されている。
自分が初めて聴いたのは越路吹雪の歌唱で、
なんかものすごく切ない曲だなぁと思った。
初期のHawaiian6の楽曲から、すごく
シャンソンのテイストを感じたから、
このカバーは必然だったのかなと思える。
LONG SHOT PARTYの単音トランペット
から始まるこの曲。
こんなに抑えめで、ダークさを追求した
パンクカバーはなかなか無い。
原曲そのまま速くしただけではなく、そこにある哀愁もしっかり受け継いだ形で演奏されている。
Hawaiian6こそ一番カバーアルバム出してほしいバンドである。