一方的な片想いを4年間したことがある。
中学2年〜高校2年という多感な時期に。
その人には、高校2年の春休みに電話で告白して、あっさりフラれた。
コードレスの受話器を置き、ふとこの曲を
聴き、普通に涙が出た。
そう、この曲は自分にとって最高の失恋ソングなんだ。
1970年発表の古い曲ながら、自分が始めて知ったのは、竹野内豊主演『世紀末の詩』というドラマのEDテーマだった。
今まで、これ以上のドラマに出会っていないと断言できるほどに最高のドラマだった。
生きてくための指針を与えてくれた作品。
歌と簡単なギターはジョン・レノン。
ピアノ伴奏はフィル・スペクターという人。
このイントロからフェードインしてくる
ピアノの音だけで涙が出るんだ。
叙情的なこの演奏は、聴く人の涙腺を緩ませる。
勝手に失恋ソングとしているが、この曲は
一貫して《愛》をテーマにしている。
♪Love is real, real is love
Love is feeling, feeling love
と、前後を変えて愛を表現している。
この素晴らしい歌詞は、ジョンが松尾芭蕉の
句集からインスパイアされて作ったというのは有名な話。
桑田佳祐もジョンの楽曲で一番好きだと
公言している名曲。
自分にとっても思い出の一曲。
[Sg/LOVE 収録]