自己満的音楽生活ノススメ

「今日の一曲」と題しまして、自分の好きな曲を勝手にレビューします。あまり批評はせず、好きなトコだけ語ります。

Look Out Sunshine!/The Fratellis


イギリスはグラスゴー出身の、スリーピースバンド。

以前1st ALの曲をレビューした記憶があるが、
それは自分の中では衝撃的な名盤だった。

誇張なしに、歴史的ロックアルバムと思えた。

海外バンドによくある2ndになるとクオリティーが下がる傾向がフラテリスにもあったらイヤだなぁと思いつつ、2ndを買って聴いた時の印象は「やっぱりか」だった。。

モチロン2ndが駄作とは全く思わないし、むしろ良い作品だと思う。

けど、やはり自分の中で1stと比べてしまう。
それだけ神懸かっていた。

そんな2ndの印象だったけど、耳に残った
一曲があった。それを紹介したい。

基本スリーピースだから、バンド構成としてはシンプルなんだけど、とにかくボーカルJohn Fratelliのギターが歌って弾いてるとは思えない技量で、どれも凝った仕上がりの曲が多い印象だけど、この曲は演奏自体とにかくシンプルなんだ。

なんかそこにバンドの懐の深さを感じた。

叙情的な側面も見せてくれるポップソング
とでも言えるかな。

フラテリス以外がこの曲演ったら、絶対
地味な感じになるんだろうなぁ。。

[AL/Here We Stand 収録]

風は西から/奥田民生


この奥田民生の曲名と同じ題名の小説がある。

村山由佳 著『風は西から』である。

実は曲より先に小説から入ったクチ。

内容は、広島の両親が切り盛りする居酒屋を
継ぐべく大手居酒屋チェーンに就職し、
そこで過労死した婚約者の真実に迫っていく
女性と、息子を亡くした両親の話。

フィクションだが、きっと《ワタミ》を
参考にしている。

その過労死してしまった彼が好きだった曲が
この奥田民生の曲なのだ。

その歌詞も抜粋されながら掲載されている。

それは生前の彼を鼓舞する内容だった。

読了後に、気になって曲を調べたら自分も
CMで何度も聴いている曲だった。

マツダ【Be a driver.】と聞けば、一度は
誰もが耳にしたことあるんじゃないかな。

ドライブに適したような、疾走感のある
ギターロックテイストで、曲調だけでも
奥田民生の曲だなってわかるような展開。

この感じは唯一無二と言えよう。

歌詞は『明日はいいぜ‼︎』っていう、
ものすごく前向きな内容。

MVは初めて見たんだけど、面白い着眼点で
事故シュミレーションで用いられる人形が、
ビビって逃げ出していく。

その表情がすごくリアルなんだな〜〜

[Sg/風は西から 収録]

Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド〜/モーニング娘。


2000年前後に、一世を風靡してたモーニング娘のシングル曲で、一番好きだった曲がこれなんだな〜〜

今になって改めて聴いても素晴らしい楽曲だと思う。

『ビッグバンド』というテーマがある曲で、
ホーンアレンジされたロカビリーテイストで、
《歌って踊る》という、音楽の真髄が見える。

コレをアイドルでやろうとした、プロデューサーつんくの才能は凄いし、それをしっかり表現したセンター吉澤ひとみを中心としたモーニング娘メンバーも素晴らしい。
なんか宝塚をイメージしてるのかな?
って感じのMVに仕上がっている。

男装してるメンバーも多いけど、みんな
似合ってるんじゃないかな。

一番好きな部分は、吉澤ひとみパートで
サビ一区切りかと思いきや、それが終わった途端に、後藤真希パートをブッ込んでくる所。
そこだけ、今までの曲調に反してすごく優しく歌い上げていて、ものすごく良いアクセントになって、曲の幅をグンと広げてくれている。

とても勢いを感じられる一曲だし、改めて色々と紆余曲折これからあるよ〜〜って当時のメンバーに教えてあげたい。

とりあえず加護亜依には、
「タバコ気をつけろ!!」

矢口真里には、
「不倫気をつけろ!!」

[Sg/Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド〜 収録]

If I Ever Feel Better/Phoenix


フランスの宮殿でおなじみのヴェルサイユ
結成された4人組ディスコ・ポップバンド。

素晴らしいセンスを持っていると思うし、もっと日本で売れるべきバンド。

つか、実際には売れまくっている。

今回紹介する曲は2000年リリースの1st
なんだけど、4th AL『Wolfgang Amadeus Phoenix』でグラミー賞獲ってるから、売れてないわけがない。

けど、日本での認知度は低いと思う。

今回紹介する曲でフェニックスを知ったんだけど、メンバーが言う
「自分達が聴いてきた音楽を全て反映させた」
この言葉をしっかり体現させたような作り。

フレンチ・ポップなんだけど、そこには
ソウル、R&B、ソフトギター、Hip-Hopなどの要素が詰まっていて、正にオレ好みな展開となっている。

オシャレ感満載なんだけど、それ一辺倒ではなく、随所に遊び心が散りばめられていて、この曲は聴いていて楽しい。

これを円熟味を帯びたバンドならまだしも、デビューアルバムでやっちゃうフェニックスって、どんだけ才能あんだよと思う。

やっぱ、いろんな音楽聴いて好きになっていこうと思える一曲。

[AL/UNITED 収録]

ツキノウタゲ/Tuff Session


一つ間違いないのは、これから夏になるということ。

そんな時期にピッタリなレゲエバンド。

このバンド知ってCD買ったのは今年に入ってのことだから、まだ夏に聴けてない。

良質なレゲエバンドは関西圏に多い印象だけど、Tuff Sessionは東京で結成された6人組バンド。

特筆すべきは、ヴァイオリンをフューチャーしているということ。

ボーカル内田コーヘイが担当してるから、常に音があるわけではないが、すごくアクセントになっていて良い。

"サーフ系レゲエ"と評されてるみたいだけど、歌モノが中心となっている。

内田コーヘイの曲からは、街の景色や生活も
垣間見えてくる。

そういった点から東京出身ってのも、
なんか頷けるかも。

今回紹介する曲は、大阪のフェスである
『ツキノウタゲ』のテーマ曲となっていて、このバンドを代表する曲となった。

レゲエ好きなら思わずほくそ笑んでしまう
"Moonlight Lover"を思いっきりオマージュしている。

Tuff Sessionには必然だったんじゃないかとも思えるレゲエ界クラシックの使い方。

早く夏に聴きたい〜〜

[AL/Tuffin' Colors 収録]

A Decade Lived/KEN YOKOYAMA


2000年にHi-STANDARDが活動を休止し、
ハイスタとは趣向の違うファストパンクバンドBBQ CHICKENSを結成した後、
ソロ活動を始め成功を収めた横山健サン。

バンドサウンドもさることながら、ギタリストのソロプロジェクトという事で、
ギター弾き語りの曲も耳にすることが増えていった。

そしてこのオムニバスアルバムに提供した
弾き語り曲が本当に素晴らしかった。

CDジャケットやポスターなどを手掛ける
デザイナー集団"7STARS"結成10周年を
祝したアルバム。

まずメンツが凄い。

LOW-IQ、KEMURIHusking Bee磯部…
モロAIR JAM世代が一堂に会してる。

そのCDの最後を飾るのがKENサンだ。

難しいコードも極力使わず、音もギターとコーラスに終始し、至ってシンプル。

けど、メロディがものすごく綺麗なんだ。

そしてオレの大好きな、最後に一回だけ
大サビを持ってくるパターンね。

【Decade=10年】

10年生きてればいろんな紆余曲折ある。

それも含め人生なんだなと思わせてくれる。

[V.A/THE BASEMENT TRACKS 収録]

RAIN FOREVER/Hi-STANDARD


Hi-STANDARDが2016年に告知なしの
CDリリースしたのは衝撃だったなぁ。

あんなに急いでTSUTAYAに行ったの
初めてだった。

初動売上1,000枚あれば、オリコン1位
獲れちゃう時代。

CD売上よりYouTube再生回数が、
フューチャーされる時代。

自分の周りでCD今も買ってる人が、
リアル俺だけになっちゃったけど、ハイスタ好きだった人は、みんなこのCDを買った。

ゲリラ販売の意義は、大きかったと思う。

そんな4曲入りシングルで、良い意味で
違和感を持った曲をレビューしたい。

コーラスKENサンとボーカル難波サンの
掛け合いが印象なんだけど、どこか正直言うと古さを感じた。

この掛け合いの感じだと、もっと疾走感を出したアレンジにしがちだけど、どこか曲全体が、ノスタルジックだった。

後で知ったのだが、この曲はハイスタ結成して一番最初に出来たオリジナル曲だった。

それをずーっと完成させないままにしていたらしい。

俺のハイスタ耳は衰えてなかった‼︎

それを知ってこの曲を聴くと、なんか
印象が変わってきた。

特にイントロのギターリフは、1st ALの頃のKENサンっぽく感るね。

これからも大事にしてほしい一曲だ。

[Sg/ANOTHER STARTING LINE 収録]

RAIN FOREVER

RAIN FOREVER