自己満的音楽生活ノススメ

「今日の一曲」と題しまして、自分の好きな曲を勝手にレビューします。あまり批評はせず、好きなトコだけ語ります。

青空のknife/守永初美


初代PlayStationのリズム系ゲームに、
Bust A Move(バストアムーブ)』という
作品ながあった。

多分、一世を風靡したリズムゲーム
ダンスダンスレボリューション』より前だったんじゃないかな〜〜

曲に合わせて、指定されたボタンを押して点数を上げてくゲームだったんだけど、一曲だけ今でも耳に残ってる歌があった。

それが今回紹介する曲で、守永初美という
女性アーティストだと後から知った。

はっきり言って全く聞いた事のない人で、調べたらモーニング娘を輩出した
ASAYAN】出身で、しかも当時avex所属。この曲もゲーム以外に、CDTVエンディングでも起用されていた。

大手ゴリ押しでも売れなかったんだね。

シンガーソングライターらしく、作詞作曲は
彼女自身だったらしい。

今聴くと、なかなか時代錯誤なシンセ音。
無理矢理ダンスミュージックにされてるよう。

けど、歌い手は素晴らしい。

印象的なサビで、惹きつける魅力もある。

アレンジャーされもっと良ければ、さらに言うならダンスゲームのタイアップなかったら、もっと楽曲勝負できたんじゃないかなぁと悔やまれる。

そんな守永初美はもう活動していない。

けど、好きな曲と歌声だったな。

[Sg/青空のknife 収録]

©️Reflection Eternal/clammbon&toe


「そのアーティストの曲をカバーする」

その同義語としてトリビュートという言葉も使われるが、この言葉には、もう一つの意味があると思う。

故人となったアーティストへの"追悼"だ。

2010年に亡くなった稀代のトラックメイカ
Nujabesが残した名曲は沢山ある。

その中でも、特に耳に心地よいと感じる
『Refrection Eternal』

ジャズピアニスト巨勢 典子の『I Miss You』
というピアノをサンプリングした一曲。

I miss You

I miss You

  • 巨勢典子
  • ジャズ
  • ¥250
正にチルアウトなトラックに、優しいラップがとても合うんだな。

それをNujabesの盟友であるクラムボン
ポストロックバンドtoeのメンバーを迎えて、この曲を演奏した。

もう、Nujabesへの感謝が溢れている。

生きてる私たちはアナタの音楽を紡いでいるよと。

きっとミュージシャン冥利につきるだろな。

ボーカル原田郁子の声と、この曲がすごく合う。

英語詞なんだけど、原曲で一番ハイライトと
言えるリリックの

Your the flower.
Your the river.
Your the Rainbow.

という部分だけ朗読するように、

「あなたは、花」
「あなたは、川」
「あなたは、虹」

と、日本語にアレンジしている。

そこに、すごく《らしさ》を見た。

Nujabesの娘サンも参加してる素晴らしいMVを是非見てほしい。
そこに愛があるから。

[LP/Refrection Eternal 収録]
原曲 -Nujabes-

clammbon & toe ver.

©️恋をしようよジェニー/ザ・キャプテンズ


1960年代後期のGSことグループ・サウンズ
全盛期を、自分は知らない。

けど、それらの音楽を聴くと、これから経済成長を遂げていく日本の姿というか
勢いを感じさせてくれる。

まぁ結果論かもしれないけど。。。

カーナビーツというGSバンドは、1967年
から1969年と約2年しか活動していないバンドで、自分も正直耳にしたことないグループだった。

やっぱGSバンド出身といえば、
ザ・タイガース堺正章だけど、カーナビーツの人達は今も芸能活動してるのかなぁ。

もう10年くらい前にヴィレッジヴァンガード
で、面白いモノを見つけた。

『ReCD』といって、ビスケットと一緒に
二曲入りマキシCDが一枚ランダムで入っていて、それには昭和歌謡と、それを現役バンドがカバーしたverで一曲ずつ収録されていた。
確かそれで値段は¥500だったかな〜〜

20パターンくらいあって、第一弾となってたけど、セールスがイマイチだったのか、第二弾は無かったと記憶している。

それで前から好きだった、最期のGSと
自負してるキャプテンズもあって、今回紹介する曲を知った。

グループ・サウンズと言いながらも、どこか
パンクさを感じる音なんだな。

サビ終わりから間奏への流れのスムーズさに、GSサウンドを意識させてくれる。

恋などを恥ずかしげもなく、高らかに歌える
ってのも、この時代のGS特有さと言える。

とにかくBPM高めなカッコいいアレンジ。

[Sg/ReCD 収録]
原曲 -カーナビーツ-

ザ・キャプテンズ ver.

©️Autumn Leaves/Hawaiian6


まず、シャンソン歌手の越路吹雪が好きだ。

定価でベスト盤を買うほどに好きだ。

勝手に美空ひばりと肩を並べられる、日本を代表する女性シンガーだと思っている。

シャンソンって、こんなにも《情》を歌声に
反映させられるもんなのかと。

邦題『枯葉』とされるシャンソンのスタンダード曲が今回の原曲である。

1945年、フランスのバレエ団の伴奏音楽
として作曲され、世界的シャンソン歌手
Edith PIAFに歌詞を付けて歌われ、そこからアメリカで英訳詞でカバーしたことをキッカケに広がっていった曲。

そのアメリカではJazzのスタンダードとしても愛されている。

自分が初めて聴いたのは越路吹雪の歌唱で、
なんかものすごく切ない曲だなぁと思った。

それをメロコアバンドHawaiian6がカバーした。

初期のHawaiian6の楽曲から、すごく
シャンソンのテイストを感じたから、
このカバーは必然だったのかなと思える。

LONG SHOT PARTYの単音トランペット
から始まるこの曲。

こんなに抑えめで、ダークさを追求した
パンクカバーはなかなか無い。

原曲そのまま速くしただけではなく、そこにある哀愁もしっかり受け継いだ形で演奏されている。

Hawaiian6こそ一番カバーアルバム出してほしいバンドである。

[AL/SOULS 収録]
越路吹雪 ver.

Hawaiian6 ver.

©️Every Breath You Take/Lucy in The Sky


洋楽のカバーって、巷に浸透してない名曲を
リバイバルという形で披露されるやつと、皆が知ってる名曲をやるって2種類あると思う。

前者は先入観がないから、比較的演奏しやすいと思う。
それに引きかえ後者は、原曲のイメージがあるから、なかなか大変だと思う。

今回紹介する曲は誰もが一度は耳にした
ことのあるイギリス出身POLICEの代名詞的一曲で、最大のヒット曲である。

それを自分達流にアレンジしたのが、
Lucy in The Skyである。

R&B,HOUSE,Jazz,エレクトロ,ソウルなど、
ルーツもタイプも異なるフルサワヒロヤと
バハラタカユキの2人組ユニット。

後輩がこのCD買って、自分も連られて買った記憶がある。

原曲が元々メロディが綺麗な曲ながら、
このゆったりとしたアレンジで、さらにそれに拍車をかけて美しさを表現している。

知識なしにこれ聴いたら、絶対女性ボーカルだと思うほどのハイトーンボイス
(自分も後から男性と知ったクチ)

《Sunset=夕暮れ》という表現がピッタリ
くるカバーアルバム。

他の曲も最高だから、是非オススメしたい。

[AL/Cover Songs -Sunset Letter- 収録]
原曲 -THE POLICE-

Lucy in The Sky ver.

Every Breath You Take

Every Breath You Take

  • Lucy In the Sky
  • ポップ
  • ¥200

©️My Girl/Hi-STANDARD


今月もやります『愛すべきカバー曲Week』

何度も言うが、2017年最大の出来事は
Hi-STANDARDの18年振りの新譜アルバム
発売だった。

「どんな新曲なんだろう〜〜」って期待と
一緒に、ハイスタファンの楽しみといえば
「どんなカバー曲入るんだろう〜〜」である。

当アルバムで歌モノカバーは二曲。
Bridge Over Troubled Water/Simon&Garfunkle
と、My Girl/The Temptationsである。

今回紹介するのは後者のMy Girl

原曲は正直知らなかったが、アルバム通して
聴いていて、すぐにカバーだなとわかる曲。

The Temptationsは60年代に活躍した
モータウン系R&Bアーティスト。

My Girlは初めて全米1位を獲得した曲。

これを正にハイスタ流にアレンジした。

まず冒頭からコーラスのKENサンがメインで
しっとり歌い始めて、ベースソロから難波サンがメインに変わり歌い始める。

ありがちな手法かもしれないが、ハイスタでは結構珍しい展開。

とにかくギターだけ耳を澄まして聴くと、細かい事をしていて、すごくカッコイイんだな。

なんとなくKENサンが持ち込んだカバー曲
なんじゃないかなと思える。

やっぱカバーには愛とリスペクトに加えて
センスも大事なんだな〜〜と再認識した。

[AL/The Gift 収録]
原曲 -The Temptations-

Hi-STANDARD ver.

My Girl

My Girl

鯨の唄/Mrs.GREEN APPLE


今から一年半くらい前、音楽プロデューサー
蔦谷好位置がテレビで猛プッシュしてる
曲があった。

百戦錬磨の当人が、ふとラジオで聴いて、
「あれ?これ俺プロデュースしたっけ?」
と勘違いしたほどの曲。

それがMrs.GREEN APPLEの一曲。

そして現在、10代に最も支持されてる
バンドへと上り詰めたミセス。

蔦谷好位置ほどじゃないかもしれないけど、
自分もこの曲を初めて聴いた時は衝撃だった。

曲を作った作曲者と、それを表現するこの
ボーカルは天才的だなと。

それらが同一人物で、ボーカルの大森元貴
知ってビックリ。

ハタチ前後のバンドが、こんなにも壮大な曲を自分達のものに仕上げてしまうのか。

ゆったりした曲調で始まるも、どこか特異な雰囲気を醸し出して、Bメロでもうハイライトのような盛り上がりをみせる。

圧巻は、そこからのサビだ。

めちゃくちゃ高音域に達したトコから、
さらにハイトーンボイスを持ってくる。

このボーカルの技量がないと歌えない。

その部分が、とにかく素晴らしい。

歌詞に《鯨》ってワードないけど、どうして
『鯨の唄』って曲名にしたのだろう?

こういった才能のあるバンドが、しっかり人気になるのは嬉しいな。

改めて、今の音楽を毛嫌いする大人にはなりたくないなと思った。

[AL/Mrs.GREEN APPLE 収録]