歌手・山口百恵の二面性を紐解く。
昨日レビューした『絶体絶命』と同じ
宇崎竜童が作曲した一曲。
明らかに二面性を演出している。
昭和の名曲って言っても過言じゃない。
山口百恵の楽曲で一番好きな歌。
しかもダントツで。
今でもCMなどで起用されている。
現役中最後にリリースされた曲で、
マイクを置くパフォーマンスで有名な
引退コンサートの最後に歌われた。
(この歌唱の後に、マイクを置いた)
6分を超える長尺のスローバラードで、
しっとり歌い始める山口百恵からは、
熟練された色気を歌声から感じる。
やはりメロディーの綺麗さが、とにかく
印象に残る。
どのパート取っても、サビに思える。
この構成たるや、宇崎竜童恐るべし。
英語交じりの歌だからか、感情を押し隠したような様相さえある。
どこ切り取っても好きなんだけど、
日本語詞から間髪入れず英語に入る所
♪知らせてくれたのも あなたでした
last song for you, last song for you.
この、あなたでしたと、lastが
ほぼ同時なんだな。ここが昔から好き。
そして一番感じるのはファンへの感謝。
歌で感謝を伝えるって最高じゃん。
耳じゃなく、内面から歌が入ってくる
から、聴衆を魅了するんだろな。
後世に残していきたい名曲だ。
[e.p/さよならの向こう側 収録]