何度かレビューしている『たま』
【いかすバンド天国】通称:イカ天の
番組を代表するバンドだろう。
とは言え、当時小学生だった自分は
イカ天を知らない。
(そもそも福島県で放送してたか⁈)
ただ、たまの『さよなら人類』だけは
知っていたんだ。
…それは変な歌として。
しかし、大人になり聴いてみると
捉え方が全く違った。
たまは、パンクバンドだったんだ。
とにかく思うのは作詞/作曲、そして
ピアノを弾いて歌う柳原 幼一郎の
非凡さである。
切なさと色モノさを兼ね備え持つ歌に、
風刺の効いた歌詞を乗せる。
この塩梅が、かなり絶妙なんだ。
そしてサビでは、よりキャッチーに
小学生でも口ずさめるようなメロディー
にして大衆歌としての一面も見せる。
そのメロディー展開なんて、かなり
難解で、しかもオリジナルver.と
アルバムver.で異なった展開があったり
して、普通の歌ではない印象なんだ。
中盤からの「サル〜」ってワードだけの
コーラスワークとか天才だろよ。
こんなバンドは、もう現れないだろな。
とにかく幼少期と今になって、これほど
自分の受け方が覆った歌は無い。
[AL/さんだる 収録]