リリースしたオリジナルアルバム3作全て
趣向が異なったフリッパーズ・ギター
その3作目にして一番"異色"となった
『ヘッド博士と世界塔』
この作品を、人生のフェイバリットとして
挙げる人も多いくらいに名作。
サンプリングを多用してるんじゃなく、
全編サンプリングによって作成されてる。
その中で紹介する今回の曲。
ちゃんと聴くと「あれ?」って思うハズだ。
昨日レビューしたプライマル・スクリームの
『Loaded』を、まんま使ってるんだ。
もちろんオケを100%使ってるわけじゃなく
ギター入れたり、アレンジは施してるけど
基本のトラックはLoadedなんだな。
でも、この曲は凄いよ。
まず、ローテンションな小山田圭吾の歌ね。
抑揚を付けず、平坦なままでAメロから
サビまで一回歌っちゃうんだ。
そして2回目のサビならギアを上げていって
一回目にはなかったバース部分
♪Feed me, beat me, I'm a monkey
Lead me, cheat me, I'm a monkey
これを入れてハイライトを作る。
そこからの展開はもう最高よ。
あと、プライマル・スクリームのLoaded
リリースが1990年。
そして、フリッパーズのこの作品リリースが
1991年。
要は一年前の曲を大胆にサンプリング
してるんだ。(しかも無許可って噂)
改めてMV見ると、令和の今でも十分通用する
オシャレさがある。
本当に30年前の曲が疑いたくなる名作。
[AL/ヘッド博士の世界塔 収録]