自己満的音楽生活ノススメ

「今日の一曲」と題しまして、自分の好きな曲を勝手にレビューします。あまり批評はせず、好きなトコだけ語ります。

ⓌSleeping Fish/WANDS


WANDSカップリング曲WEEK】第4弾。
WANDS2期の後期にリリースされたのが
『Same Side』ってシングル曲。
この一曲で、ほぼPOPS路線に見切りを
付けたといっても過言ではないだろう。

一般的に認知されたシングル曲ではないけど、
WANDSファンの評価は高い楽曲。
もちろん自分も大好きだ。

上記『Same Side』レビューしたときに
軽く触れたが、そのカップリングが良い。
これに関して、CDのように『Same Side』
からの流れで聴いてほしいと思う。

そのA面曲は、すごく重厚かつ丁寧に
作られているが、今回紹介する曲はとにかく
シンプルな構成なんだ。

楽器もギター・ドラム・ベースくらいしか
音無いんじゃないかな?
(キーボディスト木村真也やってる⁈)

カセットテープ「ガチャ」ってして、
ノイズ入り混じる導入から、軽く咳払い
した上杉サンの落ち着いた歌が始まる。
ちなみに、作詞/作曲は上杉サン当人だ。

自分なりに解釈すると、これは未来の歌。

つまりPOPS路線逸脱しWANDSから離れ、
晩年となった未来の上杉サンが、過去の
自分を憂うって感じなんだ。
それを現役WANDSとして表現しているって
面白さがこの作品にはある。
サビの♪光と影は とても交われなかった
ってのは、今の過去の自分を照らし合わせた
フレーズなのかもしれない。

弾き語りっぽいテイストなんだけど、
サビでは厚みをしっかり持たせている。

一番好きなトコはサビの最後の英語の部分で
高音ファルセット見せるんだけど、そこが
本当に優しい。
すごい高音域歌いながら、さらにそこに
感情を込められるボーカリストだ。

そして♪光と影は とても綺麗に分かれた
最後のサビの一文だけ読むとネガティブな
イメージなんだけど、通して聴くとそれは
決して否定する一文ではないと思わせる。

とても大人の優しさで溢れた一曲。

[Sg/Same Side 収録]