毎年12月になると必ずと言っていいほど、
街中から聴こえるのは、山下達郎の歌声。
そりゃクリスマスあるもんね。
ソロとしての当人がメジャーだけど、バンド
出身で大貫妙子と一緒にやっていたんだ。
活動は3年くらいだけでオリジナルアルバムは
一枚だけしかリリースしなかった。
当時はあまり評価されなかったと言って
いいだろな。
けど、令和の今になって聴いても全然
古くなく、極上のAORと思える。
やっぱ印象的なのはイントロのギター音。
当時"ギターポップ"や"ソフトロック"とか
言葉が存在してたかは定かじゃない時代に
このギター音を持ってきてるのが凄い。
それと歌い出しの部分にも着目したい。
♪七色の〜を「なないろの〜」ではなく
「な、ないろの〜」と最初からタメる。
そこが、すごくオシャレなんだな。
シティーポップ始まるよ!って感じだ。
そしてサビの♪ダウンタウンへ繰り出そう
ここで大貫妙子も登場して高くなり、
ウキウキさせてくれる。
このバンドがあったから80〜90年代の
『渋谷系』ブームが生まれたと思う。
本当に70年代とは思えないアルバムだ。
[AL/SONGS 収録]