かねてから尊敬というか、もう敬仰してると
言っていいほどに、椎名林檎はイチローを
敬っていた。
そのイチローに向けて作られた東京事変の
一曲がこれ。明確な個人へのコンセプトを
持った曲ってあんま無いんじゃないかな。
作詞はもちろん椎名林檎で、作曲は亀田誠治。
いつかの椎名林檎とイチローの対談番組で
この曲の話になった時に、イチローは
『スーパースター』という言葉が嫌いと言ってた。
ただ、歌詞内のスーパースターという言葉の前に"私の"と付いていて、モーレツに感激したと。
抽象的にスーパースターと評されるのが
苦手なんだろう。
これが"みんなの"だったら、イチローは
興味を示さなかったと思う。
"椎名林檎の"スーパースターなのだ。
歌詞に注視していると、最初のサビ終わり
までスーパースターというワードは出てこなくて、最後の最後にまとめる形で「私のスーパースター」と締めくくる。
よく椎名林檎は斜に構えて歌うことが
多かったけど、よく見たら左肩を奥にするスタイルだ。
もしかして左打ちのイチローをイメージしてるのかと思ったら鳥肌が立った。
[AL/大人(アダルト) 収録]