今から一年半くらい前、音楽プロデューサー
蔦谷好位置がテレビで猛プッシュしてる
曲があった。
百戦錬磨の当人が、ふとラジオで聴いて、
「あれ?これ俺プロデュースしたっけ?」
と勘違いしたほどの曲。
それがMrs.GREEN APPLEの一曲。
そして現在、10代に最も支持されてる
バンドへと上り詰めたミセス。
蔦谷好位置ほどじゃないかもしれないけど、
自分もこの曲を初めて聴いた時は衝撃だった。
曲を作った作曲者と、それを表現するこの
ボーカルは天才的だなと。
それらが同一人物で、ボーカルの大森元貴と
知ってビックリ。
ハタチ前後のバンドが、こんなにも壮大な曲を自分達のものに仕上げてしまうのか。
ゆったりした曲調で始まるも、どこか特異な雰囲気を醸し出して、Bメロでもうハイライトのような盛り上がりをみせる。
圧巻は、そこからのサビだ。
めちゃくちゃ高音域に達したトコから、
さらにハイトーンボイスを持ってくる。
このボーカルの技量がないと歌えない。
その部分が、とにかく素晴らしい。
歌詞に《鯨》ってワードないけど、どうして
『鯨の唄』って曲名にしたのだろう?
こういった才能のあるバンドが、しっかり人気になるのは嬉しいな。
改めて、今の音楽を毛嫌いする大人にはなりたくないなと思った。
[AL/Mrs.GREEN APPLE 収録]