川谷絵音のいわゆる『ゲス不倫』
そりゃ相手がベッキーだもん、報道は過熱するわな〜くらいに捉えてた。
当時の風潮として多かったのが、
「不倫は悪い。けど川谷絵音の音楽的才能を
潰すのはどうなのか?」
そりゃ紅白出場するくらいだもの、間違いなく才能はあるんだろう。
けど、自分は不倫依然にボーカルの中性的な
声がイマイチ合わなくて、スルーしてた。
(ドラムス"ほな・いこか"は好きだった)
去年TSUTAYAの店内BGMで今回紹介する曲のイントロがかかって、ふと立ち止まった。
「ん⁈このイントロ、カッコいいな」
耳を澄まして聴いていくと、歌い始めは
ラップ調のまくし立てるような早口言葉。
そしてサビで、「これゲスの曲だわ」と
気づいて、すぐに曲名調べた。
改めて一曲通して聴いて川谷絵音というか、
ゲスの極み乙女のバンドとしての才能を感じた。
とにかく、この曲のハネるピアノが好き。
ものすごく印象的。
そのピアノを引き立てるためか、ギターレス
にしているね。(多分)
早口のAメロとサビを繋ぐブリッジの部分で
歌詞を入れず「♪パパパパ〜〜」だけにして
上手くサビへと移行している。
そこがきっと川谷絵音の才能なんだろう。
中盤フルートっぽい音が入ってくるトコの展開も、すごく良かった。
そしてアウトロも、潔い終わり方だ。
そこのピアノも最高。
とにかく全編ピアノが引っ張る名曲。
遅ればせながら、しっかり才能を感じたわ。
他の曲も聴いたけど、やっぱコレだな。
[AL/達磨林檎 収録]