自分が高校生くらいの時に、Hi-STANDARDを筆頭に、今でいう「AIR JAM世代」のバンドが台頭していた。
同時期に、そのムーブメントと類をなすバンドが出てきた。
Dragon Ashをはじめとする「ミクスチャーバンド」である。
バンドなのに、ボーカルはラップ⁈みたいな感じで、当時はなんかシャレていてカッコよかった。
そのミクスチャーバンドとして日本で
先駆者的な立ち位置だったのが、山嵐だ。
風神・雷神みたいなのが書いてあるジャケットがすごく怖くて、本当に不良の音楽ってイメージで、なかなか手が出なかった。
そして2000年あたりから、いろんな音楽を聴くようになり、山嵐の楽曲にも触れてみた。確か「シックスメン」っていうアルバムだった。
そこから、周りに遅れて山嵐にのめり込んだ。
過去の楽曲もキニナルってことで、ベストALを買ってみて、一番ミクスチャーだなぁと感じたのが今回紹介する曲だ。
とにかくメッチャかっこいい曲だと思った。
ドラムは、あえて複雑なことはせず、一定のリズムを刻む。その辺はクラブ寄りだ。
そして冒頭からのベースのエフェクトがすごく印象的で、山嵐というバンドはベーシスト武史の存在がデカいんだと実感する。
2MCのSATOSHI(見た目爽やか)は、割とハイトーンボイスに対して、KOJIMA(見た目怖い)のダミ声効いたラップが特徴的。
そのKOJIMAの畳み掛けるラップと2MCの掛け合いのカッコよさを堪能できる一曲だと思う。
レビューするにあたり久々に聴いたけど、やっぱカッコよかった。
このスタイルでメジャーデビューして、
ミュージックステーションやCDTVに出演までするってのは、やっぱ山嵐は唯一無二の存在だからだろう。
実際、ラッパーやバンドマンとも親交あるみたいだから、流石だ。
[AL/スーパーベスト 収録]