なんて思わないけど、近寄りがたいロックバンドってのは、確実に減ったと思う。
それはブランキーだったりthee michelle gun elephantったり。
今回は、そのブランキージェットシティからの一曲を語りたい。
この曲は、ブランキーのベスト盤に収録されているが、元々は浅井健一がやってた別バンドSHARBETの『水』って曲をブランキーとしてアレンジした楽曲。
よって、浅井健一からしたらこの曲はセルフカバーとなる。原曲は鍵盤やストリングスを柱にした演奏だけど、こっちだとバンドサウンドに特化してるからか、よりノスタルジックになっている。
個人的にはブランキーverの方から入ったからか、しっくりくるかな。
この曲で好きな歌詞がある。
Ah とまどいながら
話す言葉は 何よりもきれいさ
好きな人に想いを伝えるというのを、生きる理由としている。
なんかその捉え方が好きなんだな。
そしてこの一文に『水色』という曲名にした意味が集約されている。
思い出は 雪だから
透きとおった水へ 帰っていくだけ
こんな文学的な歌詞を、浅井健一の少年のような声で歌われたら、たまらない…
バラードこそ、そのバンドの懐が見える。
[AL/国境線上の蟻 収録]