だって好きなアルバムなんだもの。
「Creepin Up The Backstairs」をレビューした時にも書いたが、このバンドの特徴として
「新しさ」と「古めかしさ」が上手く融合したロックバンドだということ。
それに加えるとしたら、バンドとしてカッコいい部分と、良い意味で遊び心を兼ね備えているという点だ。
その塩梅が丁度いいんだな。
パンクバンドのアルバムなら、バラードなんていらないかもしれないけど、ロックバンドとなると、やはり落ち着いた曲にこそバンドとしての懐が見えると思う。
このアルバム全体が好きだから、一番を選ぶのは困難だけど、一番思い出深いのは、今回紹介する曲だろう。
アコギをメインにしたバラードだ。
このバンドの情緒的な部分を一手に担う名曲。
アコギと歌だけで入るから、よりJon Fratelliの声を堪能できる。
曲が良いからアコギ一本でも十分成立しそうだけど、そこはやはりバンドということで、途中からしっかりバンドサウンドになっていく。
なんと言っても圧巻なのは、間奏からマンドリンを入れて音にアクセントを付けている所だ。
そのまま音に厚みを持たせて、最後のサビ
まで持っていく。
最初から比べて「こんな曲だったっけ?」
と錯覚させてくれる。
前述で思い出深いと言ったのは、この曲が好きすぎて、一人でこっそり弾き語りの練習したことがあった。
なんかこんな曲歌えたらカッコいいだろなと思って。
もちろん誰にも披露してないし、自分だけの勝手な自己満足ネ。
[AL/Costello Music 収録]