自分が高校時代、周りはHi-STANDARD一色だった。
天邪鬼気質だった自分はハイスタは聴かず嫌いで、ハスキングビーばかり聴いていた。
今はハイスタを敬愛してるけど。
当時は疾走感ある3ピースのメロコアバンドとして、ハイスタからの流れを踏襲してるように思えたけど、平林一哉(Gt&Vo)の加入によって、変貌を遂げたと思う。
成功してるバンドに、入れ替わりではなく、新メンバーが加入するってのは稀だと思う。
結果それがすごくバンドの幅を広げた。
平林加入後にリリースされたシングル。
4曲の内、2曲が日本語詞でまず驚いた。
この頃から、徐々に日本語詞へシフトしてく。
そしてギターが二本になったことで、音の表現がより豊富になった。
ギターが二人いるバンド内で、どちらも
レスポール使っているのも珍しい。
とにかく平林加入は成功だと思った。
この、秋をテーマにした『コロロコリー』という曲名がツボ。
純文学的な歌詞には、言葉遊びがふんだんに盛り込まれている。
メインボーカルの磯部正文の頭ん中はどうなってんだろ??
でも何より好きなのはメロディーだ。
A/Bメロはあるけど、決まったサビが無い。
単体でサビとなれる珠玉の泣きメロが、これでもかと押し寄せてくる。
もう終わったかなと思ったあたりで、次の
メロディーが乗っかってくる。
曲が終わるのが本当に惜しいと思えた。
秋の夜長に、歌詞カード見ながら、ゆっくり聴くのをオススメしたい。
(もう秋終わったケド…)
[AL/AUTUMNAL TINTS 収録]