勝手に形容していいなら、さすらいのミュージシャンCaravan
このアーティストを知ったのは、2005年あたりで、今回紹介する曲はデビューアルバムからなんだけど、初めてCaravanの音楽に触れたのは、2nd AL「Trip in the music」だった。
この2ndをどうして買ったのかハッキリと覚えてないけど、ジャケットが良かったのと、帯のコメントに惹かれたんだったかもしれない。
MPCでのブレイクビーツとアコースティック・ギターを融合させるという手法がなんか新しくて、それが背伸びしてる感が全くなく、すーっと入ってくる。
最初に"さすらい"と表現したように、この人の歌は『旅と自由』がテーマになっている。
幼少時代をベネズエラで過ごしたというバックボーンがあるから、こういう音楽を生み出すことができるのだろう。
作詞作曲もそうだけど、音も殆どCaravan自身が作っている。
その2nd ALが良かったら1stも漁るのは自然な流れで、そこでこのハミングバードを知った。
後から知ったんだけど、この曲は元JUDY AND MARYのYUKIに提供した曲で、そのセルフカバーらしい。
面白いのは、作詞は共作でクレジットされてるんだけど、CaravanとYUKIのバージョンで若干歌詞が違う点だ。
Caravanの方だと、男目線になっている。
曲はブルースを基調としながらも、いろんなメロディーを畳みかけてくる。
その一つ一つが丁寧で綺麗なんだ。
ファルセットになる手前あたりまでの高音の声が、たまらなく良いんだな。
秋が似合うCaravanの歌声。
一人でのドライブにどうぞ。
[AL/RAW LIFE MUSIC 収録]