この人の音楽を知ってほしい。
本気でそう思えるアーティストが宇山寛人だ。
アルトサックス奏者、キーボーディスト、トラックメーカー。
そして海と鎌倉を愛する男。
いろんな側面を持つ人だけど、自身で作り上げる音楽には繊細さが備わっている。
見えるもの全てを音楽で還元してるよう。
その2nd ALからの一曲。
本当に大好きな曲。
初めて聴いた時、軽く放心状態になったほど。
冒頭5秒でもう鳥肌立った。
最初の管楽器はフルートだろうか?
このフレーズにまず射抜かれる。
そして、アルトサックスと相まって、郷愁的なトラックを形成していく。
とにかく優しくて綺麗だ。
子守歌にもなるし、フロアで聴きたい音楽でもある。
そんな両極な面を持っている不思議な曲。
管楽器にばかり耳がいきがちだけど、ピアノのフレーズも特に素晴らしいんだな。
宇山寛人自身、この曲は元々インストにしようと思ってたらしいけど、アメリカのHip Hopグループ「CYNE」のMCであるCise Starrに音源を送り、ラップを入れてもらったらしい。
インストでもきっと素晴らしい曲だと思うけど、Cise Starrの軽快なフロウは曲を一層引き立てていてマッチしている。
自分が知る限り、この二人は初共演なハズだけど、こんなにもフィットしてしまうんだね。
そんな二人を繋ぎ合わせたのはNujabesだったのかな。
『音楽の表現は自由であるべきで、
音楽は魂である』
しっかりとしたテーマを持った渾身の一曲!
[AL/freedom of the son 収録]