10代にてセンセーショナルにデビューし、一躍歌姫と評されるようになった中島美嘉。
その頃からもうボーカリストとして卓越したモノがあったと思う。
そして2003年、20代となって初めてのシングル曲がこれ。
当時CDTVのチャート紹介で一節だけこの曲を聴いて、本当にカッコいいなと思った。
それもそのハズ、調べたらプロデューサーはあの大沢伸一(MONDO GROSSO)だった。
曲全体として妖艶な雰囲気がある三拍子のクラブ・ジャズチューン。
元々、中島美嘉本人もジャズが好きらしい。
アダルトな曲の中での主人公は娼婦である。
『腕の中で、明日の男を想う』
…20代になってすぐ、こんな歌詞を書けちゃうんだ中島美嘉。
その才覚を引き出したのが大沢伸一だとしたら、やはり彼は稀代のプロデューサーと言えるだろう。
特に印象に残るのは、Bメロの美しさと、サビで最後転調する所だ。
その転調する部分での、
『愛に狂う女は美しい』
そこのフレーズがこの曲全てを物語っている。
往年の名曲には、その人にしか歌えない曲ってある。
すぐ思いつくのは、中島みゆきの「時代」みたいな。
このLove Addictも中島美嘉じゃないと扱いきれない曲だと思う。
7分を超える長尺な曲ながら、全く聴き飽きさせないから凄いね。
[Sg/Love Addict 収録]