自己満的音楽生活ノススメ

「今日の一曲」と題しまして、自分の好きな曲を勝手にレビューします。あまり批評はせず、好きなトコだけ語ります。

Waltz Of The Twins-双星のワルツ-/Riddim Saunter


本当に才能の塊だった、リディムサウンター。

全てバンドで出来る事をやり切って解散した、リディムサウンター。

2ndアルバムの初回盤ジャケットを全てメンバー手刷りにしたり、その普通にCDをリリースしない手法には本当共感できた。

この曲も収録されている3rdアルバムでは、CDとジャケット数種類を別売するという世界初の試みを成功させたのが印象深い。

2000年代、常に最先端だったバンドと言える。

特にドラムスの古川太一(郡山市小原田出身)の類い稀な才能には、同郷の一応先輩ながら感服する。

クラブDJやヒップホップで培ったドラムセンスと、ソングライティング、そしてデザイナーの一面も持ち、CDジャケットやこの曲のMVも手掛けている。
実直に音楽が好きなのが伝わるし、いろいろ探求している、正に”ミュージシャン”だ。

この曲は自分が好きな三拍子のリズムが心地よく、古川太一が作る曲とイラストが本当に良く伝わる一曲だと思う。

演奏面では、優しいフルートとグロッケン(鉄琴みたいな音)が印象的。
曲の展開による静と動を表現するために、12弦アコースティックギター(通常6弦)を使用している。

本当にグロッケンがあるか無いかで曲の印象はガラっと変わると思う。

これは7inchレコードでリリースされたバージョンで、前述の3rdAL”DAYS LEAD”ではMari Persenのコーラスとストリングスが加わっている。テンポも少し抑えめで壮大な雰囲気になってるね。

歌詞は、シェリー&ケリーという仲の悪い双子姉妹の間に立つ男の話。

英語詞を和訳すると、
互いの悪口を聞かされる主人公は二人に、

「彼女の良い所を見つけたら教えてほしい」
「その時にまた会おう」

と伝えて別れる。

”Everything has another side

The key of happiness which to see"

全てのモノは 両極を持つ
どちらを見るか それは幸せの鍵》

自分はこの2行にこの曲の意味を集約していると思う。

ラストライブ行けて良かったな〜〜

[e.p/Waltz Of The Twins 収録]