自己満的音楽生活ノススメ

「今日の一曲」と題しまして、自分の好きな曲を勝手にレビューします。あまり批評はせず、好きなトコだけ語ります。

EL/YEN TOWN BAND


1996年リリースの前作「MONTAGE」から20年後の2016年に発表されたこの2ndアルバム。

何より凄いのが、この2ndアルバムの内容が、1st「MONTAGE」の翌年あたりにリリースされたとしても全く遜色ない仕上がりになっているという点だ。

それを違和感なく、やってのけるYEN TOWN BANDは稀有なバンドだと思う。

再結成を打診されたCharaは、商業的な理由なら断ろうとしたみたいだけど、それを小林武史に訊いたら一言、

「愛だよ、愛」

それで再結成が決まった。

今回はプロデューサー小林武史の旧知の仲といえる名越由貴夫がメンバーとしてギターを担当していて、曲によっていろんなゲストミュージシャンを登用している。

自分も好きなベーシストの、村田シゲ(元Cubismo Grafico Five)も参加してるのが嬉しいね。

この曲は再結成し、ライブ活動し始めた2015年から披露されていて、未発表だったため、ファンの間で話題になっていた一曲。

バンドの代名詞といえる「Swallowtail Butterfly」からの系譜を感じる名曲。

20年越しで、これやってのけるのか!!

この悲壮感のあるイントロのフレーズだけで、もうこの曲は普通じゃないなとわかる。

一般的に一番盛り上がる所であるサビが、いい意味で単調なんだな。
音の盛り上がるはあるけど、Bメロを省いてるせいか、メロディーの起伏があまりない。サビに気付かないくらいに。

ただ一つ一つのパーツがとても綺麗なんだ。

全体に漂う哀しさが、それで表現されている。

一昨年のミュージックステーションでこの曲を演奏したみたいで、見れなかったのが悔やまれるね…

[AL/diverse journey収録]