もし人生において、重要なアルバムを10枚選べと言われたら、
Nujabes「modal soul」
Hi-STANDARD「MAKING THE ROAD」
そして、Lily Chou-Chou「呼吸」
これら三作品は必ず入るだろな。
2001年に公開された岩井俊二監督の映画「リリィシュシュのすべて」において、作中にて一部の若者に絶大な人気を誇るカリスマアーティスト”Lily Chou-Chou”
そのリリィシュシュが劇中で歌っている曲を集めた唯一アルバムが「呼吸」
小林武史プロデュース作品の中で、最高傑作だと思っている一枚。
ボーカルはデビュー前のSalyuと、前述の岩井俊二、音楽プロデューサー小林武史の３人組。後はスタジオミュージシャン使ってるのかな。
本当に中毒性のあるアルバムで、陰と陽、愛と憎しみ、人間の感情を全て受容しているよう。このアルバムはイヤホンで必ず聴いていて、他の事は考えられない。よって作業用BGMには不向きかな。
今のSalyuに比べて、若い感じはするけど、歌唱力はもうすでに出来上がっている。
現在より、リリィシュシュ時代のSalyuの方が好きって人も沢山いるほど。
この曲は、アルバムの肝になってると思っている。まず歌詞がなく、全てSalyuのハミング。その後ろを小林武史のキーボードが追走するシンプルな一曲。
だからこそ、Salyuの歌声を良さを100%で聴ける。特に高音域の声が本当にキレイなんだ。
「回復する傷」という曲名も、勝手な解釈だけど、少しの傷なら勝手に治癒してしまう人間の神秘さを表現してるよう。
ハリウッドの巨匠タランティーノが、この歌声に惚れ込んで、この曲を自身が監督した映画「キル・ビル」の挿入歌で使ったのは有名な話である。
[AL/呼吸 収録]
