自己満的音楽生活ノススメ

「今日の一曲」と題しまして、自分の好きな曲を勝手にレビューします。あまり批評はせず、好きなトコだけ語ります。

Renaissance Beat/STUTS


哀愁のMPCプレイヤーSTUTSの1stALからの一曲。人気のPUNPEEや呂布カルマなど、多くのラッパー・シンガー・バンドなど客演に迎えたデビュー作。

MPCという機材は、簡単に言うと16個のパットにそれぞれ音をサンプリングして、それを押してトラックを作るもの。
ドラムを構成する音、スネア(タン‼︎)・キック(ドン‼︎)・ハイハット(チッ‼︎)を個々に割り振れば、手だけでドラムが出来るし、リズムを出して上モノになるフレーズなんかを何個かパットに記憶させて、ドラム音と組み合わせれば、曲も作れるシロモノ。
この曲を初めて聴いて、リズムが打ち込みではなく、生身の人間が叩いてるという所が素直に驚いた。
STUTSはこんなにリズム感あるのに、実際のドラムは叩けない。実際MPCプレイヤーでそういう人は多いらしい。
単調になりすぎず、ちゃんと見せ場も作っている。曲の終わり方もいい。

冒頭で哀愁のMPCプレイヤーと紹介した理由はMV見ればわかると思う。
超絶スキルでMPC叩いてるんだけど、何とも言えない表情をしている。
音に陶酔してるのか、はたまた機材を労っているのか…
でも、やっぱ曲の繋ぎ方はカッコいい。

そして、二つ目の動画は、ニューヨークのハーレムの道端で、実際にSTUTSが路上プレイしている映像。観客が徐々に乗り出して6:00あたりから、ネイティヴらしき人がSTUTSのビートで即興でラップを始める。日本人として、音楽に国境なんて無いなと感銘を受けた瞬間だった。

しかしSPACE SHOWER TVレーベルは、ナイスなアーティストいっぱい出すね!!

[AL/Pushin'収録]