自己満的音楽生活ノススメ

「今日の一曲」と題しまして、自分の好きな曲を勝手にレビューします。あまり批評はせず、好きなトコだけ語ります。

LOVE FOR A CHILD/JASON MRAZ


東北で暮らす自分にとって、渋谷のタワーレコードは正にオアシスで、普通に半日はいれる。いや…それは言い過ぎも、リアル三時間は滞在できる店。
10年くらい前そんな感じで試聴機を漁っていて、出逢ったジェイソン・ムラーズ。頭に電流が走る程の衝撃だった。

後から調べると、アメリカのバージニア州出身のシンガーソングライターで、これは3rdALらしかったんだけど、全体通して本当に素晴らしい作品だった。

基本はレゲエをベースにしながら、ポップス・ロック・ソウル・簡単なラップなど多岐にわたるエッセンスを入れている。そして、どこか日本の歌謡曲のような感じもする。

自分は、この曲のメロディーにヤラれた。
ポップス寄りなミディアム・バラード。
なんて綺麗な曲なんだ…

ギター1本でも成立するような曲だけど、後から来るオルガンや控えめのシンセなど加えて、より全体を盛り立てている。イントロのスライドギターも心地いいんだな。
でも、それらは全て素晴らしい歌声の引き立て役にすぎない。
あまり比喩的な表現はしたくはないけど、日本の永積タカシ(ハナレグミ)のアメリカ版みたいな印象だ。とにかく声が優しいんだ。
サビの終わり方もツボだった。

曲名や曲調からして、きっとハートフルな歌詞なんだろうと和訳をネットで調べた。すると、まさかの両親が離婚する子供の歌だった。漂うのは多幸感ではなく、悲壮感だったのか。何でもネットで調べりゃいいってもんじゃないね…

初めて試聴した時、JASON MRAZは100%売れると確信した。しかし数年後、世界的に名を馳せたのは名前が似てるBRUNO MARSだった…
俺の耳も鈍ったな!!

[AL/We Sing,We Dance,We Steal Things収録]