自己満的音楽生活ノススメ

「今日の一曲」と題しまして、自分の好きな曲を勝手にレビューします。あまり批評はせず、好きなトコだけ語ります。

Loaded/Primal Scream


初登場‼︎プライマル・スクリーム

ロックバンドの聖地と言えるグラスゴー出身で
80年代を代表するバンドの一つだろう。

当時タイムリーに聴いてたわけじゃないけど、
こんなにも音楽性が目まぐるしく変わる
ってのも珍しいなと思った。

その過去作とは一線を画す一曲を紹介したい。

まず、ボーカルがこれは入ってない。
つまりインストながら、これをEPで
アルバムからシングルカットするっていう
大胆さね。マインドがもうパンクなんだ。

サイケデリックな様相からも、感じるのは
実験的なサウンドかな?と思わせつつも、
一つ一つの音がしっかりしてて、バンドが
何を演りたいのかがわかるってこと。

途中エレキギターが急に入って来る部分から
一種のリフでも見せてくれるのかと思いきや
「ジャカジャーーン‼︎」で消える。
また来たと思ったら、また消える。

きっと遊び心なのかと推察。

それをリリースされた1990年に理解する
リスナーは耳がこえてるね。
初めてMV見たけど、センスが最先端。

そして、ある一定層には認知されている一曲。
その一定層とは何か?

明日のレビューに繋げたい。

[e.p/Loaded 収録]

GLORIA/ZIGGY


自分の上の世代(40代)の人達が熱狂してた
バンドって印象のZIGGY
尾崎豊ZIGGYか、みたいな。

何人組かもわからないし、なんかビジュアル
先行なJ-ROCKバンドだと思ってて、
正直そこまで興味湧かなかった。

けど、一曲好きなのがあってバンドの
代名詞的な位置付けソング『GLORIA』

リリースは80年代後半で、日本はバブル
絶頂期でワイワイしてた時期(都会は)

この曲聴くと、その当時にトリップ出来る
って人は沢山いるんじゃないかな。
青春が蘇る!!的な。
それが音楽が持つ素晴らしい美点。

サビが印象的な一曲だけど、自分が好きな
部分はAメロだな。
少しずつダウンしていくメロディーね。
コーラスの有無で、幅も持たせている。

そしてA・Bメロから、サビ行くのかと
思わせておいて、もう一度A・Bメロを
繰り返してサビへと移行する。

期待値MAXしてサビ持ってくる手法ね。
それが功を奏してるって思える展開だ。

素直にA・Bメロとサビのメロディーが
素晴らしいんだな。

"歌謡曲寄り"って揶揄されたりしたみたい
だけど、オレは好きだし80年代後半を
象徴するロックナンバーだと思う。

[Sg/GLORIA 収録]

©️Autumn Leaves/Hawaiian6


先週金曜に引き続きにしようと思う、単発の
『愛すべきカバー曲WEEK』(WEEKじゃない)

実は前回のBiSHアイナ・ジ・エンド(ソロ)と
バンドのHawaiian6こそ、自分が思う
【カバーアルバム出してほしいアーティスト】
2トップなんだな。

その後者Hawaiian6はあまりカバーを
演らない。

自分が知る限り今回レビューする曲のみ
なんじゃないかな。
(ライブではやってるかもだけど)

原曲はシャンソンのスタンダード『枯葉』
ジャズアレンジも沢山されている一曲。

シャンソン歌手の越路吹雪が好きになって
すぐくらいにHawaiian6を好きになったから
余計にこのカバーは刺さったんだ。

元々フランスの歌で、特徴的なのは
プロローグ的な序奏部がある所。

越路吹雪ver.で言うと、ストリングス入る
トコから本編みたいな。

その序奏部を省いてアメリカでもカバーされ、
Hawaiian6はそっちを基本としたアレンジだ。
けど、いきなりサビから入るのではなく、
トランペットのソロをまず聴かせて、
メロディーは違えど、序奏部への敬意と
哀愁を表現している。

途中、演奏止まりエコー効いたボーカルだけに
なる部分がある。
その静と動の表し方が秀逸なんだ。

もう一度言うが、カバーアルバム出して!

[AL/SOULS 収録]
越路吹雪 ver.(原曲じゃないけど)

Hawaiian6 ver.

©️罪と罰/アイナ・ジ・エンド


定例企画『愛すべきカバー曲WEEK』
今回はWEEKじゃなく、単発で。
どうしても記しておきたかったから。

今週、音楽番組見てて衝撃を受けた。
BiSHのアイナ・ジ・エンドが椎名林檎
罪と罰』を、BiSHではなくソロでカバー‼︎
そんな前情報があって「これは合うな」と
思いながら見たら、それを超えてきた。

いちシンガーとしてアイナ・ジ・エンドは
稀有な存在だと思ってたし、歌声は天性の
モノを持ってる人。
ハスキーだから、とかの前置きはもう
いらないくらい確立されてきてる。

まず圧倒されたのは、佇まいだ。
髪で顔を覆って歌う様には鳥肌立った。
曲の世界観に完全にトリップしてるんだ。
これを真似しろ、と言われても出来ない。
だから稀有な存在なんだ。

歌を聴くとわかるけど、全くカラオケみたいな
カバーになっていない。

そして一番良かったのは、原曲で椎名林檎
特有の巻き舌になる印象的な部分。
何箇所かあるけど、そこを模倣してない点。
自分の歌で表現しようとしてるのがわかる。

重鎮、加藤登紀子も絶賛なカバー曲だった。

[未音源化]
原曲 -椎名林檎-

罪と罰

罪と罰

アイナ・ジ・エンド ver.

SEE OFF/BRAHMAN


19か20歳の頃に、友達の家に泊まって
何したかは鮮明に覚えてないけど、一つ
覚えているのはBRAHMANのライブVHSを
食い入るように見てた事だ。

名盤『A MAN OF THE WORLD』は借りて
CD音源聴いた事あったが、そのライブ映像を
目の当たりにしたら、本当に衝撃だった。

そのVHS映像がYouTubeで何十年振りに
見れたのでレビューしたい。
曲は代表曲『SEE OFF』でしょ!!
これぞBRAHMANな一曲。

TOSHI-LOWの叫びとも取れるボーカルの
入りでガツンと来るけど、この曲はやっぱ
演奏のカッコ良さが際立っている。

畝るようなギターとコーラスの面々。
これこそSEE OFFを形成するカッコ良さ。
演奏で魅せるって部分が強めな曲かと。

版権でレーベルとモメた名盤だけど、
再レコーディングされて再販されて良かった。
今やBRAHMANの曲というより、甲子園で
よく耳にする応援歌としての位置付け。

これを応援歌にしようとした学生か顧問かは
知らないけど、凄いセンスだね。
グッジョブ♪

[AL/A MAN OF THE WORLD 収録]
ライブ ver.

ブラスバンド応援歌 ver.

群青/阿部芙蓉美


北海道出身のシンガーソングライター
阿部芙蓉美(あべふゆみ)

確かレビューするのは今回で2回目の
アーティストだったと思う。

孤高の女性シンガーって感じがするし、
シンプルな演奏で、とにかく"歌"を聴かす
って手法で勝負してる人だと思う。

阿部芙蓉美を知ったのは前回レビューした

だったんだけど、そこやっぱ掘り下げるよね。

そこで出会ったデビューシングルが、
今回紹介する一曲だ。

まず演奏面では、バンド編成だった。
歌い始める寸前の部分のキーボードの
フワフワした音が、一瞬だけど印象的。

そして何よりメロディーね。
Aメロから浮き沈みが激しくて、それでいて
凄く丁寧というか繊細なんだ。

なんか失敗できない危うささえ感じる。

"ウィスパーボイス"に定評のある歌手だけど、
この曲では、割としっかり歌っている。

デビュー以降、どんどん音を減らして
歌声に重きを置いていった。

ビジュアルもスタイルもモデル並だし、
もっと認知されていいアーティストだと思う。


[AL/ブルーズ 収録]

COTO-Dr.コトー診療所-/吉俣良


一般的に10代→20代→30代と年を重ねると
涙腺も弱くなっていくのが定石だけど、
自分の場合どんどん涙腺が強くなってて、
なかなか感動して涙する事なくなった。
感受性の欠如だろうか??

けど『Dr.コトー診療所』は感動したドラマ。
CSで結構再放送あって、たまに見てるが
素晴らしいドラマだね。

そのオープニング曲もまた最高なんだ。

作曲者は、吉俣良という編曲家。
初めてハマった大河ドラマ『江』の音楽も
手がけていた人物だ。

オープニング曲ではストリングス主体で
流れていくんだけど、ドラマの風景と
マッチしていて最高なんだけど、YouTubeでたまたま吉俣良氏がピアノを弾いてる動画があった。

「うわっ‼︎鳥肌立った」

感動して泣かなくなっても、良い音楽を
聴くと鳥肌立つ感受性は、まだ持ち合わせて
いたから、とりあえず安心。

特に最初の高音部分の音ね。(動画0:12〜)
このタッチがすごく繊細に思えた。
優しさしか感じないよ。

この美メロは、この部分に集約されてる
ってさえ思った。
シンプルな構成だからこそ活きている。

良いドラマには、良い音楽がある。

[AL/Dr.コトー診療所 サウンドトラック 収録]
ドラマオープニング ver.(ストリングス)

吉俣良 ver.(ピアノアンサンブル)