自己満的音楽生活ノススメ

「今日の一曲」と題しまして、自分の好きな曲を勝手にレビューします。あまり批評はせず、好きなトコだけ語ります。

©️パクチーの唄/Superorganism


CDが売れず、リリース数が激減してる昨今
そんな中で衝撃的だったアーティストが
小袋成彬』と『Superorganism』だ。

そして、たまたまその2組には大きな共通項があった。
それが《宇多田ヒカル》である。

前者は初の宇多田ヒカル全面プロデュースと
いう前置きあった上で知ったアーティストだったけど、後者と宇多田ヒカルの絡みは最初知らなかった。

YouTubeで後から知ったのが、Superorganismが宇多田ヒカルの『パクチーの唄』という曲をカバーしていたのだ。
好きな1st ALには収録されていない。

んっ⁈パクチーの唄??知らない曲だな。

それもそのハズ、今年リリースされたばかりの宇多田ヒカルのAL『初恋』に収録されてる曲なのだ。

音楽界において新曲のカバーはタブーとされてるし、原曲側も絶対認めない。
不思議に思って調べてるみたらカバーを
お願いしたのは宇多田ヒカル側だったのだ。
それで合点がいったね。

原曲は抜けた感じがする雰囲気ながら、
気の抜けない宇多田ヒカルの世界観はしっかりあって、小袋成彬っぽい言葉が凝縮したようなメロディーの一節があったりする変わった歌。

それをSuperorganismは分解し、自分らの
テイストで仕上げ直している。
パクチーというテーマからか、どこか
エキゾチックなトラックになってるね。

今んトコOronoが日本語で歌ってるのはこれだけじゃないかな。
MV映像も彼らが作成している。

余談だけど、来年1月のSuperorganism来日ツアーのチケットを手に入れた!!
すでに完売してるだけに期待は高まるね。
モチロン、ライブは常に一人さ!

[未音源曲]
原曲 -宇多田ヒカル-

パクチーの唄

パクチーの唄

Superorganism ver.

©️夜王子と月の姫/セントチヒロ・チッチ(BiSH)


去年だったか、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの
BiSHも所属する『WACK』ってレーベルに所属する全員を対象とした、ソロデビュー総選挙
(上位2名選出)が開催された。

自分は投票してないけど、アイナ・ジ・エンド(BiSH)の圧勝かと思えた。
しかし、ふたを開けたらアイナは2位で
1位は同じBiSHのセントチヒロ・チッチ。
確かにソロで聴いてみたいシンガーだ。

BiSHはアイナ・ジ・エンドの類い稀なハスキーボイスと、セントチヒロ・チッチの正統派な歌唱でお互いを引き立て合っていて、実質ツインボーカルだと勝手に思っている。

そのセントチヒロ・チッチがソロで発表したのは、GOING STEADY/銀杏BOYZ
『夜王子と月の姫』言わずもがなの名曲だ。

大っぴらに銀杏BOYZを敬愛してることを
公言していた彼女だから自然なことかもね。

聴いてみて、すごく透き通った声でものすごく丁寧に歌っている。
BiSHの時の力強さは、いい意味で抜けていて、この曲の世界観を本気で表現しようとしてるのが伺えた。

リーガルリリー(リッケンバッカー名曲‼︎)の
演奏もすごくマッチしてるね。

そして原曲でもそうだが、この曲一番の
見せ場は「君が星こそかなしけれ〜」
というコーラスから本筋に入って来る最後の部分だろう。

コーラスではキー高い声で歌い、最後は
叫びにも似た力強い歌い方で終わる。

そこに原曲へのリスペクトを感じた。
本当に好きなんだなと。

1回目より2回目の方が良く聴こえる、
良いカバーだと思う一曲。

[Sg/夜王子と月の姫/きえないで 収録]
原曲 -銀杏BOYZ-

セントチヒロ・チッチ ver.

©️もう一度ふたりで歌いたい/MISIA


面白い企画のCDがリリースされた。
和田アキ子のトリビュートアルバムなんだ
けど、メンツが多岐にわたっているんだ。

横山健サン(Hi-STANDARD)やMAN WITH A MISSIONなどロック勢からEXILEなどポップス勢まで幅広いジャンルの人達が一堂に会してる。

"ゴッド姉ちゃん"ではなくソウルシンガー
和田アキ子へのリスペクトを感じるね。

2009年の紅白歌合戦で、ふと和田アキ子
見た時「なんだ、あの鐘を…じゃないのか」
と若干落胆して聴いたら、その曲がものすごく良かったんだ。
それが『もう一度ふたりで歌いたい』って曲。
そこから自分の中で和田アキ子No.1ソング。

それをMISIAがカバーしたんだな。

トリビュートアルバム一曲目に持ってくるあたり、製作陣やアーティストも自信を持ってるんだろうね。

原曲知らない人は、完全にMISIAのオリジナルだと思うんじゃないかってくらい、どハマりしている。

歌い方はもう言わずもがなで、オケに管楽器を多用して、よりMISIA感を演出している。

ビートたけしが書いた肖像画と、アルバム名、
素晴らしいセンスが集結した一枚だ。

[V.A/アッコがおまかせ 収録]
原曲 -和田アキ子-

MISIA ver.

©️大人やらせてよ/DADARAY


ゲスの極み乙女川谷絵音プロデュースの
DADARAYのアルバムからの一曲。
ちなみに彼は楽曲提供だけに留まり、ゲスの極み乙女でベースやってる休日課長が主体となったバンドである。

という訳で、この曲も川谷絵音が作詞作曲
なんだけど、元々はDADARAYのための書き下ろしではなく『夢見るアドレセンス』という
4人組アイドルに提供した一曲だった。

このアイドルグループにはいろんな人気
バンドが楽曲提供してるみたいで、川谷絵音もその一人みたいだ。

自分はこの曲をDADARAYから入って、
バーだと知り原曲の夢見るアドレセンスの方を聴いた。

歌詞とメロディーは川谷絵音らしいといえる
けど、編曲者の冨田ラボの仕事がイマイチ
合わないかなと率直に思った。

勝手な見解だけど、川谷絵音も思っていた
曲の表現と乖離してたから、割と短いスパンで
DADARAYにカバーさせたのかなと。

同じ女性ボーカルって共通項はあるものの、
DADARAY verの方が、しっくりきた。

なんかいい意味で掴み所のないメロディーは
川谷絵音特有と言えて、それを掛け合いながらのツインボーカルが飽きさせない展開にしているね。

まぁDADARAYの女性二人は十分に大人な
感じだけど。

[AL/DADASTATION 収録]
原曲 -夢見るアドレセンス-

DADARAY ver.

大人やらせてよ (DADA ver.)

大人やらせてよ (DADA ver.)

©️Melodies of Life/手嶌葵


【愛すべきカバー曲Week‼︎】
商業的じゃないリスペクトに溢れたカバー
をレビューする一週間。

最近、壊れかけのPS3Final Fantasy X
やり始めた自分。
まだ序盤だけど、面白そうだ。
クリアするのが先か、本体壊れるのが先か⁇

とは言え、自分が一番好きなFFはダントツで
Ⅸなんだな。
ファンタジー感がたまらなく好きで。。

Ⅶからハードがプレイステーションになり、
表現の幅が広くなったと同時に、主題歌も
設定されるようになった。

そのⅨの主題歌が白鳥英美子サンが歌う
Melodies of Lifeって曲の、正にメロディーが
大好きだった。

それを手嶌葵DE DE MOUSEとタッグを
組んで、カバーしたんだ。

原曲はオーボエやフルートなどの管楽器が
印象的なミディアムバラードだけど、
DE DE MOUSEは完全に落ち着いたバラード
に仕上げている。

英語詞で、ゆっくりした曲調ながらも、
しっかりとした歌声で歌い上げる、なのに
曲全体まったりしている。

そんな歌の表現できるのは手嶌葵の卓越した
歌い手の手腕なんじゃないかな。

名曲を表現者がカバーした。そんな一曲。

[V.A/FINAL FANTAZY Tribute 収録]
原曲 -白鳥英美子-

手嶌葵 ver.

恋をしたのは/aiko


2年前の2016年のaikoの36枚目シングル曲。

とは言っても自分がこの名曲を知ったのは、
ごく最近の話。

アニメ映画『聲の形』のエンディングテーマ
として初めて聴いたんだ。

この映画は、聴覚障害・イジメ…そして友情
をテーマにした、割と重い内容だった。

週刊少年マガジン掲載時に読んでいたことがあったマンガだったけど、映画がすごく自分には良かった。

そして終わりのスタッフロールでこの曲が
流れて、すごく映画にマッチしてると思った。

それもそのハズ、aikoは原作からのファン
だったらしい。

《恋》というテーマを、少しはぐらかす内容の映画だったけど、aikoはしっかりと《恋》をテーマに歌っているね。
「恋するって楽しいな」ってだけじゃない
思いを一人称で表している。

自分はaikoの明るい曲より、こういった
ミディアムバラードの方が好きで、正に
真骨頂といえる仕上がりなんじゃないかな。

特に低くなった時の声がすごく好きで、
声を張る部分があれば、急に力を抜いたような歌い方もする。
そんなボーカリストとしての魅力を十分に
堪能できるね。

そんなaikoにしか表現できない一曲。

[Sg/恋をしたのは 収録]

No Introduction/Nas


アメリカはニューヨーク出身のラッパー
Nasは2012年リリースのこのアルバムで
知ったアーティストだ。
音楽界に留まらず、俳優業もやってるみたい。

タワーレコードで試聴機を漁っていた時に、
ふとジャケットが目に止まって聴いたら
カッコよかったんだな。

英語でのラップだから、詳しいリリックの意味は調べないとわからないが、どうやら文学的な意味を持っているのが多いらしい。

40代ながらベテランの域に達してるけど、
この30代後期に発表したアルバムが、
一通り聴いた中で好みかな。

特に今回レビューするこの曲のトラックに惹かれたんだ。

イントロからピアノでクラシカルに始まるんだけど、そこからハードロックなギターリフが入ってきて、ただならない雰囲気を醸し出す。

なんかFinal Fantasyシリーズのラスボスの
BGMを彷彿とさせるね。
それがカッコ良いと感じた。

Nasのラップもその重めのトラックに追随
するかのような仕上がりだ。

個人的にNasは1stと今作がオススメかな。

そして来月新譜も出るみたいだから、
チェックしてみようと思う。

[AL/Life is Good 収録]