自己満的音楽生活ノススメ

「今日の一曲」と題しまして、自分の好きな曲を勝手にレビューします。あまり批評はせず、好きなトコだけ語ります。

13月の夜明け/Brian the Sun


多分3年くらい前に、CSの音楽番組見ていて、ふとこの曲がワンフレーズくらい耳に入ってきて、気になった。

調べてみたら名前だけは見たことあったバンドで、それがBrian the Sunだった。

若手なイメージだったけど、結成は2007年とあるから、10年選手なんだね。
そんな4ピースバンド。

森 良太 (Vo.Gt)
白山治輝 (Ba.Cho)
小川真司 (Gt.Cho)
中駿汰 (Dr.Cho)

初めてこの曲を聴いた時に、ものすごいギターのスキルあるなと思った。

モチロン世の中にギターが上手い人なんて、
ゴロゴロいるのはわかる。

でも、このバンドのギターは「カッコよくも、上手いフレーズ」を作れる人だと思う。

調べてみると、ボーカルが歌いながらリードギターを担っている。

自分も少しギターをかじったことあるけど、
このフレーズ弾きながら歌うなんて、はっきり言って尋常ではないよ。

卓越した経験と練習が垣間見てた。
あと素直にギター弾くの好きなんだなと。

ボーカル森 良太が高校生の時に作った曲らしく、とんでもない才能だなと思った。疑いたくなる完成度。

曲全体も、ポストロック的な要素もあり、高めな声もすごくマッチしている。

インストだけのアルバムなんて出したら面白いと思えるバンド。

[AL/Brian the Sun 収録]

BLING BLING/Dal★Shabet


2011年さいたまスーパーアリーナで行われた「SEOUL TOKYO MUSIC FESTIVAL 2011」というK-POPの祭典ライブに行ったことがある。

15組くらいのアーティストが出演したんだけど、どの組みも統率のとれたダンスや表現に、韓国ではいかに日本のマーケットを重要視してるかが伺えた。
ちなみに、日本の音楽マーケット規模は韓国の40倍だったと記憶している。

とにかく全員プロ意識が高いなと思った。

そこではKARAやBrown Eyed Girls、そして2NE1を目当てで行ったイベントだったけど、知らないアーティストの中で、ものすごく印象に残った1組がいた。

それがDal★Shabetだった。

当時は日本デビュー前の、6人組ガールズユニットで、全員が高身長のモデル体型。

と言っても遠目で見てたから容姿に着目したわけではなく、素直に曲が好きだった。
2015年に日本デビューを果たしている。

それが今回紹介する曲。
その名もBLING BLINGネ!!

80年代を彷彿とさせるディスコチューン。
それは決して古さを強調したわけではなく、
現代風に80'sを解釈したと言っていいと思う。

調べてみるとプロデュースがE-TRIBEといって、少女時代の「Gee」を手掛けた人らしく、韓国では敏腕プロデューサーらしい。

本当に歌ってて楽しいだろなって思える曲。
目まぐるしい展開がたまらなく好き。

現在はメンバー減って4人組らしい。

紆余曲折あるのは韓国ユニットの常なのか…

[Sg/BLING BLING 収録]

水色/BLANKEY JET CITY


ロックバンドは昔の方がカッコよかった。

なんて思わないけど、近寄りがたいロックバンドってのは、確実に減ったと思う。

それはブランキーだったりthee michelle gun elephantったり。

今回は、そのブランキージェットシティからの一曲を語りたい。

この曲は、ブランキーのベスト盤に収録されているが、元々は浅井健一がやってた別バンドSHARBETの『水』って曲をブランキーとしてアレンジした楽曲。

水

  • SHERBET
  • ポップ
  • ¥250
よって、浅井健一からしたらこの曲はセルフカバーとなる。

原曲は鍵盤やストリングスを柱にした演奏だけど、こっちだとバンドサウンドに特化してるからか、よりノスタルジックになっている。
個人的にはブランキーverの方から入ったからか、しっくりくるかな。

この曲で好きな歌詞がある。

Ah とまどいながら
話す言葉は 何よりもきれいさ

好きな人に想いを伝えるというのを、生きる理由としている。
なんかその捉え方が好きなんだな。

そしてこの一文に『水色』という曲名にした意味が集約されている。

思い出は 雪だから
透きとおった水へ 帰っていくだけ

こんな文学的な歌詞を、浅井健一の少年のような声で歌われたら、たまらない…

バラードこそ、そのバンドの懐が見える。

[AL/国境線上の蟻 収録]

She Like Electric/Q;indivi


数々のアーティストへの楽曲提供や、一度は聞いたことあるようなCM曲などを手掛ける音楽プロデューサー田中ユウスケが率いるクリエイター集団がQ;indiviだ。

決まったメンバーは固定しないスタイル。

確か地元タワーレコードで、エレクトロや
HOUSEミュージックを漁ってた時に知った
アーティストだった。

Q;indiviとしてのアルバムより、有名楽曲をカバーした『Celebration』シリーズが有名である。
とにかくタイアップの数がスゴい。

ゴリゴリ4つ打ちのHOUSEというよりも、
歌を際立たせるようなエレクトロって表現が合うと思う。

メンバーを固定しないユニットだけど、この
Q;indiviを一躍有名にしたのは、及川リン
歌声だと自分は思う。

自分も初めてこのアルバムを聴いた時に、
こんな歌声持ったアーティストが埋もれてたのかと驚愕した。(大手avexだけど)

このアルバムではいろんなボーカリストが参加してるけど、やはり及川リンだけは抜きん出ている。

その歌声を一番堪能できたのは今回紹介する曲なんじゃないかな。

「本当に良い曲は冒頭10秒でわかる」

この持論を説明するのに、うってつけの曲。

それほどまでにイントロ無しの出だしが綺麗。

英語詞なんだけど、とにかく優しい。
突き刺さってくる優しさ。

曲調もメランコリックで、しっかりと世界観を持ったトラックが素晴らしい。

途中で出てくる鳥の鳴き声が、この曲を優しさを表現していて印象的だった。

2分に満たない曲だけど、間違いなく余韻に
浸れる一曲だ。

また、前述のCelebrationシリーズでは全部、
及川リンが歌を担当している。

友達にMix CD作る時は必ず入れる一曲。

[AL/ivy; 収録]

Faen ta deg/RAZIKA


大好きなノルウェーのガールズバンドRAZIKA

その2015年にリリースされた3rdALが、やっと手元に届いて聴けた喜びは一入だ!!

1st・2nd AL共に、日本で流通しているが、
この3rdだけが国内で扱うレーベルがないからか流通しておらず、海外に対応しているネット通販から買うしか術がなかった。

それがCDだと¥7,000〜8,000で、LPでもそれより少し安いくらいの値段だった。

流通元だったFLAKE RECORDに問い合わせてみても「取り扱い予定無し」の返答。

基本、音源に定価以上の金を使いたくない派
だから、購入を躊躇っていた。
(DL盤なら手頃な価格なんだけど)

しかし、一部購入者のレビューを拝見すると『最高傑作‼︎』と評価してる人が多く、本当に気になっていた。

そんな折に、ふとAmazonチェックしてみたら、海外発送のLP盤が送料入って¥3,000弱で売ってて、速攻ポチった。

本音は聴きやすいCDで欲しかったけど、値段は上記と変わらずだった…

それがドイツから郡山の俺の元へ、どんどこやってきたわけで、なんとも愛おしいレコードだと思った。顔すりすりしたいくらい。

期待感を膨らませて、レコードの針を落とし、冒頭一発目の曲でヤラれた。

それが今回紹介する曲だ。

1st→2nd→3rdと重ねるにつれ、演奏が上達してきているのがわかる。

ギターもより歪みを増した。

けど、コーラスワークからくるRAZIKA特有のPOPさは健在だった。

この曲調にノルウェー語が乗ってくるの
が、病み付きになってしまうんだ。

速いリズムでのハンドクラップも面白いね!

でも、あんまり演奏上手くならないでね!!

これからも、幼馴染4人組のこのバンドを追い続けようと思う。

[LP/UT TIL DE ANDRE 収録]

Faen ta deg

Faen ta deg

  • Razika
  • ポップ
  • ¥250

少女の頃に戻ったみたいに/ZARD


まず最初に言いたい。
このZARDの名曲は、カップリング曲として世に出た作品。

それがZARDファンに定評のある一曲。

一時期、名探偵コナンの映画をレンタルして観るのが自分の中で流行っていた。

その劇場版2作目「14番目の標的」にて、
主題歌だったのが今回紹介する曲。

はっきり言って、映画の内容は覚えていない。
少し見れば思い出すかもしれないケド。

でも、この主題歌はハッキリと覚えている。

イントロのピアノから引き込まれる世界観。
これは歌い出し前から醸し出すZARDの楽曲の不思議なところだ。
「あーZARDの曲だな」ってわかる。

やはり一番好きなのはサビのメロディーだ。

流れに逆らわずにいて、なんて優しい曲なんだと思わせてくれる。

このサビだけで十分なくらい。
綺麗さが突出しているね。

自分の中でZARDといえば「負けないで」や「揺れる想い」でおなじみ織田哲郎とのタッグなイメージが強かったけど、今回の曲はどこか織田哲郎っぽくないなと思った。

それもそのはず、調べてみたら「大野愛果
が作曲者だった。

倉木麻衣の初期の作品を手がけたアーティストだ。
最大のヒット曲"Love, Day After Tomorrow"も大野愛果作曲である。

この人は自分で歌うと正直パッとしないけど、楽曲提供になると才能を遺憾なく発揮できるんだな。

冒頭でも言ったけど、こんな名曲をカップリングにもってくるZARDはさすがだ。

[Sg/運命のルーレット廻して 収録]

The Starry Night/KONCOS


本日12月1日、下北沢SHELTERにてコンコスがワンマンライブをやる。

それと12月9日、京都nanoでも。

それ自体はそんなに珍しい事ではないけど、
今回特筆すべきは¥3,000のチケット代に、
2017年のコンコスが温め続けたパーティーチューン「The Starry Night」の7inchレコードが含まれる点だ。

そこに、あるべきミュージシャンの形があるような気がした。

「ネットだけでなく生で音楽を届けたい」
という気持ちから7inch付ける事にしたみたいだ。

LOSTAGEというバンドは、自分達の新譜CDを流通に乗せるのを止め、経営するレコードショップとライブ会場での販売だけにシフトした。

今の音楽を取り巻く環境に疑問符があり、自分達の思う所を目指すやり方は、コンコスとも通じる点がある。

両者共に、施策を実行するエネルギーは凄い。

そんな講釈言ってても曲がぞんざいな感じなら、何の説得力もないんだけど、今回のこの曲は今後コンコスの方向性を決める重要な位置付けされてる気がした。

今回これでもかというぐらいホーン隊・コーラス隊をフューチャーしている。

曲調もとても明るく、ライブ会場のお客さんと一緒になって作っていこうという意思が、ひしひしと伝わってくる。

音楽に対して究極のD.I.Y.なのかもしれない。

とにかくコンコスのライブは一見の価値アリ!

[e.p/The Starry Night 収録]